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RTX 5080とRTX 5070とRTX 5060で効果の差がだいぶ違う?

平均108fpsが517fpsに!?DLSS-MFGの6xモードとダイナミックマルチフレーム生成は確かにすごかった、でも弱点もあった

2026年04月11日 10時00分更新

DLSS-MFGの画質はGPUパワーで変わる

 最後に「ホグワーツ・レガシー」を利用して画質を比較してみよう。ホグワーツ城のホール内を動き回った時の映像を外部PCでキャプチャーした映像を比較した。画質はレイトレーシングを含め最高設定である。

 ちなみに、このタイトルは同じセーブデータから読み込んでも、NPCの配置や挙動が毎回異なる。そのため、まったく同じ動きをすることが困難なので厳密な比較にはならない点をご了承いただきたい。

DLSS 4.5

検証に使用したシーン。全力で走り回っているため、モーションブラーが画面全体に効いている。プレイヤーキャラの動きもわりと激しめだ。解像度は4Kで比較している

DLSS 4.5

RTX 5080をDLSS-MFG 6xモードで動かした場合。疾走するキャラの輪郭部分に白い線のような描写が部分的に見受けられる。とくに階段を駆け上るようなシーンではキャラの輪郭がチラつきやすい。これはフレーム生成の仕様上、仕方のない部分ではあるが……

DLSS 4.5

同じシーンをフレーム生成を使わずに使用した場合。モーションブラーで輪郭がぼやけることはあっても、ゴーストや輪郭が不自然に縁取られるようなことはない

DLSS 4.5

次はこのシーン。RTX 5060とRTX 5080で比較する。どちらもDLSS-DMFGを利用し、240fpsをターゲットにした。解像度はRTX 5060に合わせてWQHDとしている(さすがにRTX 5060で4Kはまともに操作できなかった)

DLSS 4.5

RTX 5080だとDLSS-DMFGの倍率は4x止まりになることが多いのだが、それでもキャラの輪郭が明るく縁取られるような描写が観測できる

DLSS 4.5

RTX 5060だとDLSS-DMFGは6xに常時張り付く感じ。Cyberpunk 2077ほど操作に重さ(レイテンシー)は感じないが、キャラの輪郭がにじむような描写になりやすい。この図では前後に動く腕がボケているが、そのほかに帽子の「くるん」とした部分(ここも激しく動く)もにじみやすい

こちらはRTX 5080で解像度はフルHD、240fps想定で動かしたものだ(これが筆者のキャプチャー環境の限界でもある)。プレイヤーキャラが高速でグルグルと視点を回している状態である。DLSS-DMFGだと4x止まりになる

MFG 6xモードの場合。プレイヤーキャラの輪郭部にアーティファクトが出ている

DLSS-DMFGの240fpsターゲットの場合。前述の通り、4x相当で動いている。こちらもアーティファクトが出ていることがわかる

同じシーンをフレーム生成なしで試した状態。アーティファクトは出ていないが、背景がモーションブラーでぼやけてしまい、視認性はよろしくない

 検証時間の都合上、サンプルをあまり提示できなかったが、DLSS-DMFGやDLSS-MFG 6xは画質を重視する人にはあまりオススメできない。GPUの性能が低く、素のフレームレートが低いほど連続する2フレーム間の差分が大きくなる。それを推論でいい感じにブレンドして出力するという仕様上、高性能なGeForceであるほど画質の損失は少なくなる。

 とくに、今回検証に使用したホグワーツ・レガシーの場合、RTX 5060のようなエントリー寄りのGPUを使うと輪郭のチラつきが気になった。これはモーションブラーがかかっているためだが、DLSS-DMFGを利用するのであれば、GPUを問わずモーションブラーはオフにしたほうがいいだろう。

まとめ:DLSS-DMFGやDLSS-MFG 6xモードも素のパワーが大事

 以上で簡単ではあるが、DLSS 4.5で解放されたDLSS-DMFGやDLSS-MFG 6xモードの検証は終了だ。フレームレートを力業で引き上げるNVIDIAの技術力は確かだが、その恩恵を余さず享受するには強力なGeForce RTX 50シリーズが必要だ。

 RTX 5060でも高フレームレートを出せることに嘘はないが、実用するには画質をある程度まで落とす必要がある。つまり、根本的な性能改善のアップデートというよりは、GPUパワーを余らせた人向けのQOL向上機能とい評するべきだろう。

 最近の重量級ゲームを4K解像度+最高画質で遊ぼうとすると、DLSS-MFGの4xモードを使っても、ディスプレーのリフレッシュレートに届かないことが多い。ところが昨今は4Kディスプレーでも240Hzに対応するモデルも登場している。リフレッシュレートのギリギリを攻めてより滑らかな表示を得たい人こそ、DLSS-DMFGやDLSS-MFGの6xモードを使うべき人である。

 それなりのGPUパワーは必要にはなるが、従来よりもフレームレートが高められるチャンスが増えたと歓迎したい。

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