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RTX 5080とRTX 5070とRTX 5060で効果の差がだいぶ違う?

平均108fpsが517fpsに!?DLSS-MFGの6xモードとダイナミックマルチフレーム生成は確かにすごかった、でも弱点もあった

2026年04月11日 10時00分更新

「動的」にDLSS-MFGの倍率を変更するDMFGモード

 DLSS-MFG 6xモードで超高フレームレートを出力しても、ディスプレーのリフレッシュレートを超えたぶんのGPUパワーはムダになる。そこで、NVIDIAはDLSS-MFGの倍率をリフレッシュレートに合わせて動的に変更する機能も実装した。これがダイナミックマルチフレーム生成こと、「Dynamic Multi Frame Generation(DLSS-DMFG)」である。

 DLSS-DMFGをリフレッシュレート144Hzのディスプレー環境で使用したら、ゲームのフレームレートは144fpsになる。360Hzなら360fpsになるように自動的に調整される。軽いシーンなら1x(フレーム生成なし)まで下がり、重くなるにつれて倍率が最大6xまで変わる(上限倍率は指定可能)。

 つまり、十分なGPUパワーがあれば、DLSS-DMFGを使っても倍率が3xや4x止まりになる場合もあり得る。後述するDLSSの状態を確認できるオーバーレイを利用して、動作状況を把握しておくことはとても重要だ。

DLSS 4.5

DLSS-MFGのオーバーライド設定で「動的」を選択すると、DLSS-DMFGの設定となる。「ターゲットFPS」は文字通り目標とするフレームレートだ。ここを「最大リフレッシュレート」にしておけば、ディスプレーの最大リフレッシュレートに到達するまで倍率が自動的に上がる(これがデフォルト)。なお、「マルチプライヤ」はどこまでDLSS-MFGの倍率上昇を許容するか、という設定になる

DLSS 4.5

ターゲットFPSを「カスタム」にすると、目標フレームレートを任意の数値で指定できる。たとえば、360Hzのディスプレーでもここを「120」に設定すると、120fps以上を超えないようにDLSS-MFGの倍率が調整される。もちろん、120fpsを出すための性能が足らなければ、120fpsを下回る可能性はある

DLSS 4.5

このような表記になっていれば設定は終わり。ゲームを起動して動作するか確認してみよう。しかし、NVIDIA Appは設定の一覧性があまりよろしくない(筆者の好みにすぎない)。どうにかならないものか……

 ゲーム側でDLSS-DMFGの動作状況を確認するには、NVIDIAの「FrameView」のほか、NVIDIA Appのパフォーマンスオーバーレイ、あるいは「DLSS Swapper」などでDLSSの開発者向けオーバーレイを有効化するといった方法がある。ここでは標準のオーバーレイ機能で確認する手順を紹介しよう。

DLSS 4.5

ゲームを起動したら「Alt-Z」キーでNVIDIA Appのオーバーレイを出す。左下にある「統計情報」をクリックしよう

DLSS 4.5

この表示になったら一番上の「ヘッドアップディスプレイに……」のスイッチをオンにし、「統計情報ビュー」を「DLSS」にセットする。これで画面右上にDLSSの状況が表示されるようになる

DLSS 4.5

画面右上に出てくるオーバーレイ情報のうち、「FG OVR」がフレーム生成の状態を示している。「動的 5x」ならDLSS-DMFGの5xモードで動いていることを示している

RTX 5060でも4K&レイトレ&最高画質で高フレームレートが出せる?

 ここまで読めばもうお気づきだろうが、DLSS-DMFGの倍率は使用しているGeForceのパワー、ゲームの画質・解像度設定によって変わる。同じ画質・解像度設定でも、RTX 5060のようなエントリーに近いGeForceなら常に6xに張り付く一方、RTX 5080のようなパワーのあるGeForceであれば、2xや3x程度で済んでしまうこともある。

DLSS 4.5

「ホグワーツ・レガシー」の4K+最高画質設定で、DLSS-DMFG (240Hz設定)で動かした時のDLSSオーバーレイの動きを3種類のGPU(RTX 5080、RTX 5070、RTX 5060)で試し、オーバーレイの表示部分だけを並べてみた。一番下のRTX 5060はずっと6xに張り付いているが、一番上のRTX 5080は基本2xでときどき3xに上がる、といった感じになる

 そこで、今回はRTX 5080、RTX 5070、RTX 5060の3種類のGeForceを用意し、DLSS-MFG 6xでどこまでフレームレートを引き出せるのか検証した。果たしてRTX 5060は使いものになるのか? という観点で検証してみたい。

 ドライバーはレビュー用に提供されたGame Ready 595.99を使用した。Resizable BARやSecure Boot、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護、HDRなどはひと通り有効化。ディスプレーのリフレッシュレートは144Hzに設定したが、今回はあえてDLSS-DMFGで240Hzにターゲットを合わせた設定を試すことにする。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 9850X3D」(8コア/16スレッド、最大5.6GHz)
CPU
クーラー
EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザー
ボード
ASRock「B850 LiveMixer WiFi」(AMD B850、BIOS 4.10)
メモリー Crucial「Crucial Pro CP2K32G64C40U5B」(32GB×2、DDR5-5600動作)
ビデオ
カード
NVIDIA「GeForce RTX 5080 Founders Edition」(16GB GDDR7)、
NVIDIA「GeForce RTX 5070 Founders Edition」(12GB GDDR6X)、
ASUS「Dual GeForce RTX 5060 8GB GDDR7 OC Edition」(8GB GDDR7)
ストレージ Crucial「T700 CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0)、
Silicon Power「PCIe Gen 4x4 US75 SP04KGBP44US7505」
(4TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
電源
ユニット
ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2)
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