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Innous NAZARÉほか

1000万円超フラッグシップも!! ポルトガル発のハイエンドオーディオブランドが日本上陸

2026年03月31日 20時00分更新

 タイムロードは3月30日、新たに取り扱いを開始したポルトガルのブランド「Innuos」の新製品体験会を開始した。

NAZARÉ

 ネットワーク再生に強みを持つハイエンドオーディオブランドで、国内で取り扱いが始まるのはフラッグシップの「NAZARÉ」を筆頭にした以下の5機種。STREAM1には専用の強化電源も用意されている。

ラインアップの一覧

 「NAZARÉ」(価格988万円)、「ZENith Next-Gen」(398万円)、「ZEN Next-Gen」(258万円)、「STREAM3」(148万円)、「STREAM1」(59万8000円)、「LPS1」(29万8000円、STREAM1用のリニア強化電源)。価格はいずれも税抜。

Zenシリーズの2機種

STREAM 3

ラインアップのエントリー機種となる「STREAM1」

STREAM1の背面

強化電源の「LPS1」

 ほかにも本体に内蔵できるオーディオ用SSD、ZENシリーズやSTREAMシリーズに搭載可能なDAC基板、SPDI/F、USB、I2Sなどのデジタル出力基板を搭載したオプション基板(13万8000円~)などのオプションを用意。USB信号のクロックを叩き直すリクロック「PhoenixUSB」(85万円)やオーディオ用LANスイッチングハブ「PhoenixNET」(85万円)といった高音質化アクセサリーも販売する。

USBリクロックの「Phoenix USB」

 Innuosでは「データではなく、体験を届ける」という思想のもと、デジタルオーディオを情報処理装置ではなく、“音楽を再生する楽器”として位置付けている。ビットパーフェクトも手段の一つ(データが同じでも同じ音が鳴るわけではない)ととらえ、ただ音が鳴るのではなく、出音の質にこだわり、静寂の深さ、音場の密度、余韻の自然な広がり、音が立ち上がる前の空気の緊張感といった演奏そのものの存在感を重視している。

高音質化のためにOSから開発

 いずれもハードと一緒に独自開発したOSを搭載し、専用の「SENSE」アプリでQobuz、TIDAL、DeezerなどのストリーミングサービスやSSDに保存した音楽ファイルなどの再生が可能だ。アップデートなどの動向にとらわれず、長期間使える製品を用意することに加え、必要ない機能は徹底的に排除した、純度の高い音楽再生を目指している。

SENSEアプリの画面

 上位機はデジタルトランスポートとして高音質な他社ハイエンドDACとの接続を想定。下位モデルではDACを内蔵することもできる。

 電源の品質もこだわりで、整流部に窒化ガリウム(GaN)を使用したアクティブ管理の回路を取り入れ、リニア電源に近い特性を得ているという。高周波のスイッチングノイズや熱が出にくく、電源のインピーダンスが上がらない点などが特徴だ。電源の開発には、高性能なリニア電源の製造・販売に取り組んでいるCustom HiFi Cablesの創業者で、南アフリカ出身のショーン・ジェイコブズ博士が協力している。

 NAZARÉ を始めとしたInnuosの製品は、SENSEの利用に加えて、Roonにも対応しており、設定を変更することでRoon Core(サーバー)やRoon End Point(ブリッジ)としての活用も可能となっている。海外では2台のNAZAREを用意し、1台をRoon Core、もう一方をRoon End Pointとして活用している強者もいるそうだ。

設定画面でどのような役割で使うかを設定できる。

 起動には45秒ほどの時間がかかり、電源は常にオンにしておいた状態で使うことを想定しているという。省電力で復帰はフロントパネル下のタッチセンサーに触れるだけでいい。

肉声とオーディオの饗宴も

 発表会にはテノール歌手の樋口達哉氏も登場。音楽ホールで、NAZARÉを使ったオーディオシステムでオーケストラを再生し、それをバックに歌声を披露。デジタルの楽器と迫力ある肉声の饗宴で大きな拍手を受けていた。

テノール歌手の樋口達哉氏も登場。

春の桜をイメージするジャケットで、オーディオ機器のオケ演奏の前で歌声を披露した(写真はMC中)。

 なお、デモでは、タイムロードが取り扱うKUDOSのスピーカー「TITAN 808」、Chord Electronicsのデジタルスーパースケーラー「Quartet」、D/Aコンバーター「DAVE」、プリアンプ「Ultima Pre 2」、パワーアンプ「Ultima 3」などを組み合わせて再生。Quartetは国内初公開の製品でデモではNAZARÉとUSBで接続し、最大768bitにアップコンバートして再生していた。

デモ機材

Phoenix NETも使用されていた。

国内販売が始まる前のQuartetもデモに使用されていた。

タイムロードの平野至洋代表取締役

 タイムロードの平野至洋代表取締役は、3年前のミュンヘンのオーディオショーでInnuosに出会って以来、気になってしょうがなかったブランドを取り扱えることがうれしいとコメント。来日したInnousの共同創業者兼CEOのアメリア・サントス氏は、同社には異なる12ヵ国の国籍を持つ50人近いメンバーが在籍し、そのうちの8名がSENSEなどソフトウェアの開発を手掛けている。

Innousの共同創業者兼CEOのアメリア・サントス氏

 継続したアップデートで長く使える製品にする点や、ユーザーコミュニティなどからフィードバックに迅速に対応して、新技術を導入していくことで、製品の使い勝手の良さに磨きをかけていると説明していた。

 日本では、まだなじみが少なく、なかなか手が出しにくいオーディオブランドでもあるが、話を聞くと、技術へのこだわりと製品への深い愛を感じさせる内容だった。国内での展開も注目したい。

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