週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ソニー「PS-LX5BT」

5万円レコードプレーヤーとしてはかなり良い 見た目もちゃんとしていてBluetoothでも飛ばせる

 レコードプレーヤーは正直ハードルが高い。インテリアとしては魅力的でも、実用面で躊躇してしまう…そんな人は多いはずです。単体では完結しないことが多くて、アンプやスピーカーを別に用意しないといけない。設置も手間だし。

 そんな中、ソニーの「PS-LX5BT」は絶妙なバランスで、個人的になかなか面白いモデルに感じました。価格は4万9500円と5万円以下で購入できるリーズナブルさ。しかもソニーの製品なのでオーディオ機器としての信頼感もあり、初めてのレコードプレーヤーとして選ぶには安心感があります。

 この価格帯でここまでまとまっているモデルは意外と少なく、個人的にはかなり“推し”の製品です。

PS-LX5BTを購入する3つのメリット

ポイント(1)手軽ながら本格的な音楽体験ができるレコードプレーヤー

 PS-LX5BTの一番の魅力は、「手軽さ」と「本格感」のバランスが非常にいいところです。レコードプレーヤーというと、扱いが難しそうなイメージがありますが、このモデルはオートプレー機能を搭載しており、スタートボタンを押すだけで自動で再生してくれます。初めて使う人でも戸惑うことがありません。

オートプレー対応機器ですが、手動で針を落とす操作も可能です

 一方で、完全に“簡略化された機械”というわけでもなく、手動で針を落とす操作も可能です。この「針を落とす瞬間の緊張感」や「音が立ち上がる瞬間」は、レコードならではの魅力。単なる音楽再生ではなく、体験として楽しめるのがいいところです。

 さらに、デザインも非常にシンプルで洗練されています。無駄な装飾がなく、どんな部屋にも馴染みやすい。いわゆる“ガジェット感”が強すぎないため、インテリアとして自然に溶け込みます。レコードプレーヤーを置くだけで部屋の雰囲気が一段引き締まる、この感覚は実際に置いてみるとよく分かります。

 「気軽に始めたいけど、安っぽいのは嫌」という人にちょうどいい立ち位置。入門機としてはかなり完成度が高い1台です。

ポイント(2)Bluetooth接続でワイヤレス環境でも快適に楽しめる

 このモデルの大きな特徴が、Bluetooth接続に対応している点です。レコードプレーヤーは有線接続を前提としたものが多く、その場合、スピーカーやアンプを別途用意する必要があります。しかしPS-LX5BTなら、Bluetooth対応スピーカーやヘッドホンにそのまま音を飛ばせます。

Bluetooth接続に対応しています

 これが想像以上に便利で、例えばワイヤレスヘッドホンを使えば、深夜でも周囲を気にせずレコードを楽しめますし、スピーカーを持っていない人でもすぐに音楽環境を構築できます。いわゆる“現代的なレコード体験”ができるのがポイントです。

 さらに、対応コーデックとしてaptX Adaptiveが使える点も見逃せません。これにより、Bluetoothでありながら高音質な再生が可能になっています。いわゆる「ハイレゾ級のワイヤレス伝送」が可能なので、音の情報が損なわれず、しっかりとしたニュアンスが感じられます。

 アナログ音源をワイヤレスで楽しむという、相反する要素をうまく融合しているのがこのモデルの強み。面倒な配線を避けたい人や、シンプルな部屋作りをしたい人にとっては非常に大きなメリットになります。

ポイント(3)録音用のUSB端子を搭載し、デジタル化にも対応

 PS-LX5BTは、単なる再生機器にとどまらず、「録音」機能も備えています。USB端子を使ってPCと接続することで、レコード音源をデジタルデータとして取り込むことが可能です(録音用のソフトを別途用意する必要あり)。

録音用USB端子を備えています

 お気に入りのレコードをデータ化してスマホで持ち歩いたり、劣化を防ぐためにバックアップを取ったりと、使い方の幅が広がります。入手困難な音源や思い出のあるレコードを保存しておきたい人にとっても大きな魅力です。

 この機能自体は過去のモデルから継承されているものですが、Bluetooth対応と組み合わさることで、より“現代的なオーディオ機器”としての完成度が高まっています。単にレコードを聴くだけでなく、「残す」「持ち出す」といった活用ができる点は、ほかのエントリーモデルにはない強みです。

 アナログとデジタルの橋渡し的な存在としてもしっかり役割を果たしてくれる1台といえます。

購入時に注意するべき側面2つ

ポイント(1)針交換などはサービス対応で自由なカスタマイズは難しい

 PS-LX5BTは扱いやすさを重視した設計になっている一方で、オーディオマニア向けの“カスタマイズ性”は控えめです。針も交換可能ですが、メーカーサービスでの対応が前提となっています。

オーディオマニア向けのカスタマイズ性は控えめです

 ハイエンド機では、アームやカートリッジなどを交換して音質を追い込んでいくといった楽しみ方もありますが、本機は「買った状態で完成された音を楽しむ」タイプの製品と言えます。構成の柔軟性や拡張性は制限されています。

 ただし、裏を返せばメンテナンス性や安全性が高いとも言えます。初心者が無理にパーツ交換をしてトラブルになるリスクも少ないため、「安心して使える」のがメリットです。

 “いじる楽しさ”よりも“気軽に使える安心感”を優先した設計。この方向性が合うかどうかは、購入前にしっかり考えておきたいポイントです。

ポイント(2)録音ソフトは付属しないため自分で用意が必要

 USB録音機能があるのは魅力ですが、1つ注意点があります。それは、録音用のソフトウェアが付属していないという点です。つまり、PCに取り込むためには自分でソフトを用意する必要があります。

 以前のモデルではソフトが同梱されていましたが、この機種は“リスニング寄り”の製品にシフトしている印象です。録音機能はあくまで補助的な位置づけです。

 無料で使える音声編集ソフトは多数存在するため、環境を整えること自体はそこまで難しくありませんが、PC操作に慣れていない人にとっては多少ハードルになる可能性があります。

 「録音もガッツリやりたい」という人は、事前にソフトの準備や使い方を確認しておくと安心です。逆に、基本はリスニング用途で考えているなら、そこまで気にする必要はないでしょう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事