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「スマホは難しそう」と悩む親世代へ。タッチとボタンのイイトコ取りな「MIVE ケースマ」という選択肢

 韓国の新興メーカー「ALT(アルト)」が日本市場に参入し、2月19日に「MIVE ケースマ」を発売しました。

 「MIVE(マイブ)」はALTのスマートフォンブランド。「ケースマ」は日本市場だけで使われる機種名で、「ケータイ」と「スマホ」から作られた造語。「ガラケーの形状だが、ちゃんとスマホの機能を備えている」という特徴を表しています。要するに“ガラホ”です。

 ちなみに、韓国での機種名は「STYLE FOLDER」で、これまでに2機種が発売され、累計出荷台数は約100万台。主に70代以上の方々に人気があるそう。日本のシニア世代にも受け入れられるのか否か? ALTから貸与いただいた端末をじっくり使ってみました。

カラバリはインディゴブラックとパールホワイトの2色。価格は3万4800円

ケータイとしては大きめだが
片手持ちでラクに操作可能

 MIVE ケースマ(以下、ケースマ)は一般的なガラケーの形状で、開くとディスプレーと物理キーボードが現れます。ディスプレーはガラケーとしては大きめの約4.3型で、タッチ操作が可能。物理キーは方向キー、ダイヤルキーのほかに、「連絡先」「メッセージ」「カメラ」、お気に入りのアプリをワンタッチで起動できるキーも搭載。さらに、最上段にはスマホには欠かせない「履歴・ホーム・戻る」の3つのボタンを備えています。

懐かしいガラケーの佇まい。コンパクトに折りたたんで持ち歩ける

開くと約3.4型の画面が現れる。キーボードの最上段には、通常はスマホの画面下方に表示される3つのボタンを搭載

 筆者は、このタイプのケータイに触れるのが久しぶりだったので、“ケータイってこんなに大きかったっけ?”と感じました。でも、横幅は約65.3mmに抑えられているので、片手でスムーズに操作できました。物理キーボードは出っ張りがなくフラットにデザインされていますが、しっかり押さないと反応せず、うっかり誤入力する心配はなさそうです。

キーボードは片手で操作可能。本体の重さは約195g。ケータイとしては重いが、スマホとしては、こんなものかなという印象

 右側面にはストラップホール(ストラップも同梱)とイヤホンジャック、緊急時などにあらかじめ登録した人に位置情報を送信できるSOSボタンを搭載。左側面に音量ボタンとSIMとmicroSDのスロットを備えています。

右側面にストラップホール、イヤホンジャック、SOSボタンを搭載

ストラップは同梱されている

nanoSIMとmicroSD(最大1TB)を装着できる

 下部にはUSB Type-C端子とスピーカー。なお、USBケーブルは同梱されていません。別売の専用充電卓上ホルダーで充電することもできます。

底部のUSB Type-C端子(USBケーブルは非同梱)。スピーカーはモノラルだ

ディスプレーはタッチパネルに対応

 ケースマは、ほとんどの機能はハードキーで操作できるようになっています。しかし、アプリによってはキー操作を想定した仕様になっておらず、タッチパネルで操作する必要性が生じます。たとえば、「マップ」をスクロールしたり、拡大したりするにはタッチ操作が必要。「LINE」アプリも画面によっては方向キーでスクロールできないことがありました。

「LINE」を使えるのは大きな魅力。ただし、物理キーだけですべての操作ができるわけでなく、タッチ操作が必要になることもあった

 これまでガラケーを使っていて、初めてスマホを使う場合は、キー操作では画面を進めたり、選択したりできかったりして、不便に感じることがあるかもしれません。ですが、実際にはタッチ操作を併用したほうが、より直感的かつスピーディーに使えます。そういう意味では、タッチ操作に慣れるための初めてのスマホとしては最適かもしれません。

日本語入力にはオムロンデジタルの「iWnn IME for Android」が用いられている。物理キーで入力する場合は左の画面のように表示される。画面をタップすると、ソフトウェアキーボードが表示され、タッチで入力できる

使いたかったアプリを使えるのが魅力

 OSはAndroid 14 Go Edition。ローエンド向けに最適化された軽量版のAndroidで、通常版と比べると制約があります。Androidに標準搭載されているAIアシスタント「Gemini」は対応しておらず、従来の「Googleアシスタント」が使えるようになっています。

Go Edition向けの「Googleアシスタント」を搭載し、話すだけで知りたいことを調べたりできる

 プリインストールされている写真管理アプリは「フォト」ではなく、整理機能や編集機能が少ない「ギャラリー」。「フォト」をインストールすることもできますが、Go Editionでは使える機能が限られるようです。

撮影した写真や動画は「ギャラリー」で管理。Android標準の「フォト」に比べると機能が少ない

 それでも、多くの人が使っている定番アプリは利用可能。筆者は「LINE」「X」「Facebook」「Instagram」「TikTok」をインストールしてみましたが、ほぼ問題なく使えました。“ほぼ” というのは、マシンスペック的に反応が鈍かったり、先に述べたようにキーだけでは操作できない画面があったりしたからです。

「Instagram」や「PayPay」など、ガラケーでは使えなかったアプリが使えるようになる

 長くガラケーを使い続けていて、スマホのタッチ操作に不安があるものの「LINEやPayPayだけは使いたい」という人には、もってこいの端末となりそうです。

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