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長距離移動なのに“ほぼ無傷”、176cmでも余裕で熟睡

14時間でも疲れない 「もうエコノミーに戻れない」ANA半個室シートの衝撃

2026年03月18日 07時10分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

●リクライニングは本当に必要なのか

 飛行機の座席でリクライニングしないのはどうかなとも思ったのですが、THE Roomに座って移動したら「こりゃリクライニングいらないわ」と思うように。というのも、フライト中はリクライニングをほとんど使わなかったんですよね。

 座席状態のときも十分な広さがあるので、座る位置を合わせればじゅうぶんカラダを斜めにできますし、マクラもあるので腰に当てて調整もできます。さらに自分の場合、座席状態のときは食事をしていたり、PCで作業していたりすることが多いので、リクライニング状態だと逆に動きにくかったりします。

 なので、フライト中はリクライニングをしていない座席状態か、フルフラットにした状態の2択といった感じでした。これならリクライニングのないTHE Room FXでも問題ないかなと。逆に電動式のリクライニングを採用しないことでスペースができ、マット部分が厚くなっているので、より快適に座ったり寝たりできそうです。

パーソナルモニターは24インチ。THE RoomではHDMI入力が用意されていますが、THE Room FXでは廃止に

THE Roomの電源はユニバーサルタイプのコンセントとType-A。今となってはType-Cも欲しいところ

●14時間超でも疲れにくい理由

 羽田からロンドンの便はフライト時間が約14時間30分とかなり長め。ですが、THE Roomのおかげで、当たり前ですがフライトの疲れというのはまったくありません。これなら到着してからすぐに現地で仕事もできます。普段はエコノミークラスでの移動で、その疲れを取るためにスケジュールに余裕を持たせる必要があったりするので、ビジネスクラスとはよく言ったものです。

機内のアメニティーポーチはラグジュアリーブランドのETTINGER(エッティンガー)製でした。こちらは4月からFRANZI(フランツィ)に置き換え予定

ANAのビジネスクラスは評判の良い和食を事前予約してチョイス。前菜系と主菜系で順にサーブされます

●スタッガードとの決定的な差は……

 ちなみにTHE Room FXが搭載される予定のボーイング 787-9型機は、座席を互い違いに配置するスタッガードシート配列を採用しています。こちらもANAの提供チケットでパリ発羽田行きのNH216便に搭乗してチェックしてみました。

ボーイング 787-9型機で運航していた、パリ発羽田行きのNH216便のビジネスクラスに搭乗

 いちばんの違いは、やはり座席の横幅ですね。スタッガードシート配列でもフルフラットにはなりますが、横幅はTHE RoomやTHE Room FXとは段違い。スタッガードシート配列はいわゆる椅子的な座席ですが、THE RoomやTHE Room FXはソファーといった感じです。

スタッガードシートはいわゆる「飛行機の座席」といった感じ

●プライベート空間がもたらす差

 また半個室にはならないため、座席によっては寝姿が丸見えとなるので、やはりリラックスできるのはTHE RoomやTHE Room FXかなと。

 ただしエコノミークラスと比較すれば、じゅうぶんゆったりしていて快適。実は食事が終わったあと、リクライニングもしていない状態で寝落ちしてしまい、そのまま3時間ほど経過していたくらい。フルフラットにして寝る時間が減ってしまい非常に残念です。それくらい座席の状態でもリラックスして座れたということですが。

窓側だとテーブルが通路側にあるので、若干個室感はある

フルフラットにした状態。これでもエコノミークラスと比べれば疲労のたまり具合は雲泥の差

パリ発の便で、以前はファーストクラスでしか提供していなかった日本酒の「獺祭」や、ファンも多い農口尚彦研究所の日本酒があって、ついつい飲み過ぎたら椅子のまま寝落ちしてしまいました

 こちらもフライト時間は約12時間30分と長丁場でしたが、フライトの疲れはほとんどありません。特にフィジカル面では問題なし。やはり半個室のプライベート感の差で、メンタル面の疲れが若干違うかなといった感じです。

なにはともあれビジネスクラスでの移動は快適です!

 というわけで、現行のスタッガードシート配列でもじゅうぶんリラックスしたフライトが楽しめますが、これがTHE Room FXに置き換わればさらに快適になるわけです。月並みな感想ですが、早く実機のTHE Room FXでフライト体験してみたいと、さらに強く思わされました。

 今後受領する新造機からTHE Room FXが搭載されているので、気になる人はスケジュールをチェックしておきましょう!

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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