第137回
長距離移動なのに“ほぼ無傷”、176cmでも余裕で熟睡
14時間でも疲れない 「もうエコノミーに戻れない」ANA半個室シートの衝撃
2026年03月18日 07時10分更新
●リクライニングは本当に必要なのか
飛行機の座席でリクライニングしないのはどうかなとも思ったのですが、THE Roomに座って移動したら「こりゃリクライニングいらないわ」と思うように。というのも、フライト中はリクライニングをほとんど使わなかったんですよね。
座席状態のときも十分な広さがあるので、座る位置を合わせればじゅうぶんカラダを斜めにできますし、マクラもあるので腰に当てて調整もできます。さらに自分の場合、座席状態のときは食事をしていたり、PCで作業していたりすることが多いので、リクライニング状態だと逆に動きにくかったりします。
なので、フライト中はリクライニングをしていない座席状態か、フルフラットにした状態の2択といった感じでした。これならリクライニングのないTHE Room FXでも問題ないかなと。逆に電動式のリクライニングを採用しないことでスペースができ、マット部分が厚くなっているので、より快適に座ったり寝たりできそうです。
●14時間超でも疲れにくい理由
羽田からロンドンの便はフライト時間が約14時間30分とかなり長め。ですが、THE Roomのおかげで、当たり前ですがフライトの疲れというのはまったくありません。これなら到着してからすぐに現地で仕事もできます。普段はエコノミークラスでの移動で、その疲れを取るためにスケジュールに余裕を持たせる必要があったりするので、ビジネスクラスとはよく言ったものです。
●スタッガードとの決定的な差は……
ちなみにTHE Room FXが搭載される予定のボーイング 787-9型機は、座席を互い違いに配置するスタッガードシート配列を採用しています。こちらもANAの提供チケットでパリ発羽田行きのNH216便に搭乗してチェックしてみました。
いちばんの違いは、やはり座席の横幅ですね。スタッガードシート配列でもフルフラットにはなりますが、横幅はTHE RoomやTHE Room FXとは段違い。スタッガードシート配列はいわゆる椅子的な座席ですが、THE RoomやTHE Room FXはソファーといった感じです。
●プライベート空間がもたらす差
また半個室にはならないため、座席によっては寝姿が丸見えとなるので、やはりリラックスできるのはTHE RoomやTHE Room FXかなと。
ただしエコノミークラスと比較すれば、じゅうぶんゆったりしていて快適。実は食事が終わったあと、リクライニングもしていない状態で寝落ちしてしまい、そのまま3時間ほど経過していたくらい。フルフラットにして寝る時間が減ってしまい非常に残念です。それくらい座席の状態でもリラックスして座れたということですが。
こちらもフライト時間は約12時間30分と長丁場でしたが、フライトの疲れはほとんどありません。特にフィジカル面では問題なし。やはり半個室のプライベート感の差で、メンタル面の疲れが若干違うかなといった感じです。
というわけで、現行のスタッガードシート配列でもじゅうぶんリラックスしたフライトが楽しめますが、これがTHE Room FXに置き換わればさらに快適になるわけです。月並みな感想ですが、早く実機のTHE Room FXでフライト体験してみたいと、さらに強く思わされました。
今後受領する新造機からTHE Room FXが搭載されているので、気になる人はスケジュールをチェックしておきましょう!
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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