構想5年。横から見えない「プライバシーディスプレー」誕生の裏側をサムスン開発トップに直撃
2026年03月14日 12時00分更新
日本でも3月12日に発売になったサムスン電子の「Galaxy S26」シリーズは順当な性能アップに加え、横からは見えないプライバシーディスプレーの搭載や、エージェント機能を含むAI性能が大きく向上した。
日本での発売日に合わせて来日したサムスン電子COO兼MX事業部開発室長 チェ・ウォンジュン(Won-Joon Choi)氏にインタビューを実施し、開発の裏話を聞いた。
Galaxy S26は誰もが意識せず使えるAIフォン
インタビューに先立ち、チェ氏はGalaxy S26シリーズの特徴を簡単に紹介してくれた。
チェ氏 本モデルは3月11日にグローバルで発売したが、今回日本が初めて第一次販売国に含まれ、3月12日に発売しました。これは最新技術をいち早く使用したいという、日本のユーザーのニーズに応えた結果です。
Galaxy S26シリーズは3モデルの展開で、グローバル市場での予約状況は前モデルのGalaxy S25シリーズを上回りました。特に最上位モデルとなるGalaxy S26 Ultraが全体の7割を占めています。Galaxy S26シリーズはパワフルな性能、処理速度向上、放熱性能アップ、カメラ体験の向上だけでなく、Galaxy S26 Ultraには世界初となる(横から画面を見ることができない)「プライバシーディスプレー」を搭載しました。
一方、AIはスマートフォンの機能として注目を集めているものの、たとえばグローバルなAI利用意識によれば日本のモバイルユーザーの71%がAIに実用価値があると考えている一方で、97%はAIが難しく、十分に活用できていないと感じているとのこと。
我々はこのギャップを埋めることを重視してスマートフォンへAIを実装。AIを誰もが毎日使う基本インフラとするべく、「リーチ」「オープン」「コンフィデンス(信頼)」という3つの基準でアプローチをしています。
1つ目の「リーチ」は、2024年に日本を訪れた際、同年中に世界2億台のデバイスにAIを搭載すると話しました。我々はこれを達成し、2025年末までに4億台以上のサムスンデバイスにAIを拡大適用し、2026年にはこれを2倍にすることを目標としています。
2つ目の「オープンネス」はAIの使い方を学んだりするのではなく、AIが影でサポートし、日常をより暮らしやすくすることを目指しています。エージェンティックAIが自然に連携できるよう、Googleと共同開発した「AIOS」も近いうちに紹介する予定です。
3つ目の「コンフィデンス」はAIがインフラになるために不可欠な要素です。十分に信頼できる性能に加え、プライバシーとセキュリティが基盤にならなければならない、ユーザーが安心して使えるよう端末のデータ保護や処理に対する主導権を強化していきます。
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