日本でも積極的にゲーミングスマートフォン「REDMAGIC」シリーズを展開している、ZTE傘下のnubia。2025年には世界初の水冷システムを搭載したスマートフォンも発売した。
ゲーミングモデルの性能をさらなる上へとあげていくREDMAGICシリーズの開発戦略について、ZTEの通信機器事業部総裁、ニイ・フェイ(倪飛、Ni Fei)氏に話を伺った。
水冷システムをスマホに搭載した理由
──2025年に発売した「REDMAGIC 11 Pro」は、スマートフォンとして世界初の本格的な水冷システムを搭載し、世界中を驚かせました。このアイディアはどこから生まれたのですか?
ニイ氏:ゲーミングモデルであるREDMAGICは、常に最高のゲーミングパフォーマンスを実現することを目指しており、冷却性能こそが機能の真髄だと我々は考えています。スマートフォンの内部スペースは非常に限られていますから、高レベルなゲームをプレイするとCPUの温度が上昇し、パフォーマンスが不安定になって、チップセットの能力を最大限に引き出せなくなってしまいます。
これまでREDMAGICは、物理的なファンを内蔵した空冷システムを搭載してきました。最近になり他社からも空冷ファン搭載モデルが出てきましたが、我々はスマートフォンにおける冷却システムのリーダーとしてのノウハウがあり、常に先を行く新しいアイデアを持っています。
──空冷だけではなく、水冷システムを搭載したのはなぜですか?
ニイ氏:チップセットは年々進化しています。最新のSnapdragon 8 Eliteシリーズでポテンシャルを長時間引き出し続けるには、もはや従来の空冷機構だけでは対応しきれないと判断しました。
そこで私たちが目をつけたのが、最高レベルの冷却性能が求められる「AIサーバー」の技術です。ZTEではネットワーク機器やサーバーなどの事業も手がけており、多数の大手IT企業にAIサーバーを提供しています。これらAIサーバーは水冷システムが利用されており、その開発で培われた水冷システムのノウハウをスマートフォン向けに最適化することで、高効率な冷却を実現できると判断したのです。
──スマートフォンに水冷システムを内蔵するのは、困難だったのではないでしょうか?
ニイ氏:サーバーはサイズが大型ですが、スマートフォンは非常に小さいので、確かに困難でした。そのため多くの特許も取得しています。空冷と水冷を統合させた我々の冷却システムは、ゲーミングスマートフォンにおける大きなイノベーションであり、ユーザーからも好意的なフィードバックを受けております。
REDMAGICは決して安価な製品ではありません。「購入してくださるすべてのユーザーが満足できる最高の製品を提供する」ことを重視し、品質管理にも最大限注力をしています。単にスペックを盛り込むだけでなく、その性能を安心して長く使える高品質なプロダクトとして提供することが重要だと考えています。
──自社だけではなく、チップセットベンダーと冷却について協業はしているのでしょうか?
ニイ氏:REDMAGICでは、パフォーマンスとゲーミングのサポートにおいて最適であるSnapdragonを常に採用しています。彼らが新しいチップセットをローンチするたびに、そのパフォーマンスを最大限に引き出せるよう共同で作業をしています。
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