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基地局インフラをAIで稼ぐ存在に MWC 2026のノキアブースで見た通信業界の次の一手

2026年03月09日 09時00分更新

6Gの主役になる!? センチメートル波の7GHz帯
東京・銀座での実証実験を含む状況をMWC会場で紹介

 ブース後半では、7GHz帯(センチメートル波)を使った実証実験の最新状況についても説明を聞いた。昨年のMWCで紹介した7GHz帯ラジオのその後の進捗で、日本・フィンランド・米国の3カ国で検証を進めてきたという。ソフトバンクとの日本での実験では、東京・銀座での高密度都市環境でのカバレッジを検証した。アンテナ素子数は昨年の64TRXから128TRXに増強している。

ノキア

銀座での7GHz帯(7180〜7280MHz)測定結果を示したスライド。128TRX・100MHz帯域幅の環境でダウンリンク1207.5Mbpsを達成している

 フィンランドの本社では屋外65mを基準に、金属壁のある屋内100mまで通信を確認した。米国の屋外実験では基地局から約1km離れても通信が維持でき、サイト間距離に換算すると約2kmに相当する結果が得られたという。いずれの実験も現在は100MHz帯域幅での検証で、将来的には事業者あたり200〜300MHzの割り当てを想定している。今回のMWCには各国の規制当局も招いており、この7GHz帯に対する関心は高いという。

ノキア

ノキア本社(フィンランド)での屋外・屋内測定結果。SB-SRSビームフォーミングを使用した場合、屋内100mでダウンリンク790Mbpsを記録している

 7GHz帯の周波数割り当ては各国の規制当局が検討中で、来年中に方針が固まる見通しだという。6Gのアーキテクチャについては「5Gと基本的に同じ構造で大きな変化はない」との見方が示され、スペクトルをどう活用するかが6Gの中心課題になると説明していた。7GHz帯の割り当て動向が固まる2027年以降、ノキアのRAN製品がどう形を変えていくかを確認する機会が増えてくるはずだ。

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