【Xiaomi Vision Gran Turismo】ただのスマホ屋とはもう呼べない! 空力と知性が融合した次世代ハイパーカー登場
2026年03月03日 20時00分更新
スペイン・バルセロナで開催されたシャオミのグローバルローンチイベントの最後に登場した「One More Thing」。自動車ファンにとって、とんでもないサプライズが待っていました!
Xiaomi EVのデザインヘッドであるTianyuan Li氏が登壇し、「Xiaomi Vision Gran Turismo(以下VisionGT)」の全貌を公開したのです。Vision Gran Turismoは、ゲーム「グランツーリスモ」内のコンテンツで、各自動車メーカーがあらゆる規制を取っ払って、いわゆる「俺の考えた最速のクルマ」をリリースしています。
現在、世界中のプレイヤーがグランツーリスモのゲーム内で、シャオミのスーパーEV「Xiaomi SU7 Ultra」を体験できるようになっていますが、今回はまったくの別次元です。テック企業の視点からハイパーカーのデザインを再構築した、Vision GTの魅力を紹介します。
「空力をハックする」驚異のエアロダイナミクス
エクステリア(外観)でまず目を引くのは、空気抵抗(ドラッグ)とダウンフォースの完璧なバランスを追求したという、有機的で滑らかな造形です。従来のハイパーカーに見られるような直線的、あるいは角張ったデザインではなく、ドライブキャビン(運転席・助手席)には「フローティング・ティアドロップ(浮かび上がる水滴)」と呼ばれる新発想の形状が採用されました。
このボディーはまさに空気を味方につけるために設計されており、フロントから取り込んだ空気をボディー内のエアチャンネルにスムーズに通し、後方の「ボートテール」デザインへと排出する仕組みになっています。さらに車体底部には、走行中に空気抵抗とダウンフォースのバランスをリアルタイムで調整するアクティブ・アンダーフロアが搭載されました。
これらの徹底した空力処理により、余計な付加物を足すことなく、空気抵抗係数(Cd値)は0.29、ダウンフォースは-1.2、空力効率は4.1という数値を叩き出しています。よくわからない人は「とにかくスゴイ!」と覚えておきましょう。
コクピットは知性を持つコクーン(繭)
物理スイッチへのこだわりも健在
インテリア(車内)も、単に奇をてらったものではなく、知性、快適性、パフォーマンスが見事に融合した設計になっています。ダッシュボードにはインテリジェント・アシスタントである「Xiaomi Pulse」が組み込まれており、「Xiaomi Hyper Vision」インターフェースがドライブモードに連動して、その瞬間に最も重要な情報を直感的に表示してくれるとのこと。
また、シートの概念を根底から覆している点も見逃せません。従来のバケットシートから脱却し、ダッシュボードからドアパネル、そしてシートへと連続したループを描くように繋がる「コクーン(繭)型のソファ」を形成しているのです。
一方で、テック企業の車でありながら、すべての物理コントロールが精密に作り込まれている点には感心させられます。ステアバイワイヤ(ハンドルとタイヤの間で電気信号を介した操舵情報や路面情報のやりとりをするシステム)を採用した、X字型のステアリングホイールからは、ドライビングの楽しさを決して忘れていないというシャオミの美学が見え隠れしています。
画面を飛び出し、MWCで実車を展示
シャオミの「クルマ愛」は本物だった!
このVisionGTは、単なるバーチャル空間のコンセプトカーで終わるわけではありません。なんと、この発表の2日後から始まった世界最大のモバイルの祭典「MWC Barcelona 2026」のシャオミブースにて、実車モデル(モック)が登場することが予告されました。
ローンチイベントに参加していた各国のメディアも、この発表では大盛り上がり。「かっこいい!」「シャオミ攻めすぎ!」など大興奮の声が聞こえてきました。一介のスマホ屋という先入観は、もはや通用しません。純粋に自動車づくりを愛し、心の底から楽しむ情熱。彼らが描くモビリティの未来は、私たちが想像する以上にエキサイティングなものになりそうです。
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