サムスン「Galaxy S26」の発表会から紐解く、エージェンティックAI時代の幕開け
2026年02月27日 12時00分更新
Androidは自律型のインテリジェントシステムへ
Galaxy Unpackedにゲストとして登壇した、グーグルのAndroidエコシステム担当プレジデント、Sameer Samat氏はサムスンと同社が10年以上の提携を行なっており、Androidを単なるOSから、ユーザーを理解して働く「インテリジェント・システム」へと進化させてきたと語った。Galaxy S26に導入された進化版の「かこって検索」は、複数の対象を一度に検索可能だ。SNS上のコーディネートを瞬時に分解・特定し、購入まで完結させるなど、デバイスとの関わり方を根本から変える直感的な体験を提供する。
また、Geminiによるタスク代行も特筆すべき機能だ。煩雑なチャットから注文内容を把握し、デリバリーアプリを仮想操作してカート作成までをバックグラウンドで実行。ユーザーは進捗を確認しながらほかの作業を並行でき、最終的な注文のみを確定させる。アプリを起動しなくとも、Androidの高度な推論により、ユーザーの「意図」が直接「行動」へ変換される、モバイル・インテリジェンスの新たな時代が実際に始まっているのだ。
革新的なAI性能とプライバシー技術の融合
Galaxy S26 UltraはモバイルAIの未来を具現化し、ユーザーに最も寄り添うパートナーとして劇的な進化を遂げている。その中核を担うのは前世代から39%高速化したNPUであり、生成機能やリアルタイムの文脈理解といったオンデバイスAIの処理を迅速に実行する。また、19%性能が向上したCPUにより、多数のアプリやブラウザータブを切り替える際も、動作が途切れることのないシームレスなマルチタスク環境が維持されている。
ゲーミング体験においても、Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyの採用により、GPU性能が24%、レイトレーシング性能が17%向上し、コンソール機に匹敵する臨場感あふれる描写を可能にしている。この高負荷な処理を支えるのが、内部構造を刷新した史上最大のベイパーチャンバーと、新たに導入されたサイドテントによる高度な熱管理システムである。これにより、長時間のプレイでも効率的に放熱し、パフォーマンスの低下を防ぎながらバッテリーの消費も最適化される。
最大31時間のビデオ再生が可能なスタミナに加え、30分で最大75%まで回復する過去最速の急速充電を実現している。また、ディスプレーは単なる輝度の向上に留まらず、AIプロスケーラーと高度な画像処理技術により、色彩や影をより自然で鮮明に、高い忠実度で描き出す。
そしてディスプレーにおける最大の革新が、世界初となるプライバシーディスプレイの搭載だ。独自の「ブラックマトリックス」技術によって画素からの光の方向を精密に制御し、プライバシーモード時は自分にだけ画面が見える状態を作り出す。この機能は特定のアプリや通知ごとにカスタマイズが可能である。情報の共有と保護をユーザー自身が完全にコントロールできる、次世代の画面体験を実現したのだ。
AIとプロフェッショナル性能が融合する
次世代モバイル体験
Galaxy S26シリーズは、Pro Visual Engineと進化したGalaxy AIを搭載し、カメラ性能と実用的な編集機能を大幅に強化した次世代スマートフォンである。「ナイトグラフィービデオ」は極低照度下でもノイズを抑えた鮮明な撮影が可能だ。また、逆光時でもAIが自動で影を和らげ、仮想的なライトを補うことで最適な露出バランスを実現する
プロ向け動画制作においては、Galaxy S26 UltraがAPVコーデックによる最大8Kの高ビットレート録画に対応し、外部ストレージへの直接保存も実現した。さらに「スーパーステディ」機能の水平ロックが激しい動きの中でも安定した映像を提供し、内蔵LUTやDaVinci Resolve等との連携により、高度な編集ワークフローをサポートする。
Galaxy AIは日常の利便性と創造性も高める。ドキュメントスキャンでは指やシワを自動除去し、写真編集の「フォトアシスト」では被写体の合成や服装の変更、さらには欠けた被写体の修復まで可能にする。これらのAI生成コンテンツには透明性確保のためのタグが付与される。さらに写真を水彩画やアニメ風に変換する機能や、独自のステッカー・壁紙作成といったクリエイティブな表現も提供される
本体価格はGalaxy S26が899ドル(約14万円)から、Galaxy S26+が1099ドル(約17万1000円)から、Galaxy S26 Ultraが1299ドル(約20万3000円)から。グローバル市場で3月11日に発売される。本体カラーは4色で、公式オンラインサイト限定のカラー2色も展開される。さらに日本では4キャリアで取り扱う。
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