10周年のマウスコンピューター「DAIV」 クリエイターに寄り添い、作業に没頭してもらうためのPCというコンセプトは揺るがず
2026年02月24日 11時00分更新
2016年2月24日にデビューし、今年10周年を迎えたマウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIV」ブランド。個人でも写真編集や動画配信など、クリエイティブワークが当たり前になった現代、ますますPCの世界で勢いを増していきそうな存在だ。その誕生の経緯や10年の歴史、そして現在の製品についてマウスコンピューターの担当者に話をうかがった。
2016年のデビューから10周年を迎えたマウスコンピューターの「DAIV」
デビューは「CP+」での出展当初は 写真家向けが中心だった
――あらためて2016年登場の初代モデル(「マウス新ブランド「DAIV」デビュー! キャスター付きクリエイターPC」)を確認しましたが、ハンドルやキャスターが印象的で、現在のモデルにまでそのコンセプトがしっかり受け継がれていると感じました。そこであらためてDAIVブランドの柱となる部分や誕生の背景をお教えていただけますか?
マウスコンピューター 取締役兼第二営業本部 本部長 氏家朋成氏(以下、敬称略) DAIVブランド立ち上げの前段階として、コンテンツを消費するだけでなく、コンテンツを「作る」側、つまりクリエイターの方々に向けたハイスペックなPCが必要とされるシーンが増えてきたという背景がありました。
当時はそうしたクリエイター向けのブランドはなく、パフォーマンスPCの「MVD ADVANCE」シリーズで写真家向けの製品などを展開していて、2015年までは(カメラ関連の展示会の)「CP+」で出展していました。
しかし、それは既存製品のアップデートの取り組みだけになっていて、実際のパフォーマンスの部分や使い勝手について多くの声をいただくようになりました。そこで翌年出展するときには、プロモーションでご協力いただいていたアマナ(広告グラフィック制作を手がけるプロダクション)さんとともに、クリエイターの意見を反映した製品開発をしようとしたのがDAIVの始まりです。
――具体的にはどのような意見が反映されたのでしょうか?
氏家 たとえば、スタジオ内でPCを移動させる際の利便性です。机の下に置いたPCを引き出す際や別のスタジオへ移動する際にハンドルやキャスターで楽に移動できるようにしました。また、メンテナンス面でも机の下に置いたときにホコリが溜まりやすいので、カバーを外してフィルター清掃が簡単にできるような設計を盛り込みました。こうしたいろいろな声が、2016年の初代モデルのデザインに活かされています。
クリエイターにとっての「自分たちのためのツール」
クリエイティブに関わる個人はますます増えている
――DAIVシリーズが登場した2016年の当時、「クリエイター向けPC」という市場は確立されていなかったのでしょうか?
氏家 推奨モデルとして、クリエイター向けのソフトウェアをバンドルしたような製品はありましたが、クリエイターにフォーカスしたブランドはほとんどなかったと思います。当時はワークステーションという形が多かったので、我々はもう少しPC寄りのアプローチでブランド展開をしました。そのときにカメラマンであったり、制作スタジオの方々に「自分たちのためのツールだ」と感じていただけたことが大きかったと思います。
DAIVのデザインを見ていただいたときに「クリエイター向けの顔をしている」という声があって、たとえば電源スイッチをひとつとっても回せるようになっていたり、あとはスタジオに入る場合は1台だけではなく、複数台並ぶとスタジオの雰囲気が出るよねと評判が良かったですね。
――少し話を戻して、「DAIV」というブランド名の由来について教えてください。「Dynamic Approach Imagery of Visual(ビジュアルづくりへの力強いアプローチ)」の略とのことですが。
氏家 実はいろいろな候補があって、最初は「Dive(飛び込む)」という案もありました。しかし、検索性やオリジナリティーを考えた際に綴りを変えた方がよいだろうと。ターゲットや用途、商品を想起させるキーワードを組み合わせた結果が「DAIV」でした。シンプルに「クリエイティブに没頭してほしい」「感性の世界に飛び込んでほしい」というメッセージと、ビジュアル表現を強くするというアプローチで今の形に落ち着きました。
――この10年間で、ターゲット層やユーザー層に変化はありましたか? 2016年というのは案外最近かなという感覚も、動画配信などに代表されるクリエイティブのスタイルが大きく変わったという感覚も両方あるようにも思います。
氏家 変わりましたね。写真編集や映像編集向けとしてスタートしましたが、その後イラストレーター、DTM、プロジェクションマッピング、VR、ゲーム開発などどジャンルが広がり、現在はCG制作・CAD/BIM用途でも使用いただいています。また軽量なノートPCで、学生の方のクリエイティブを意識した製品も出しています。最近では配信者の方の利用も増えています。
実際のユーザー様は個人だと大きく2つに分かれていて、年齢層で見ると40~60代の写真が好きな方、もう1つは20~30代の若い方。たとえば、Blenderを使って手軽にCG作成をするような環境ができてきたので、そういった使われ方も多いと感じています。
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