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安彦良和の漫画のすごさを僕が語ろう『麗島夢譚』これが全4巻で308円なんてどう考えてもバグってる【Kindle漫画セール情報】

2026年02月17日 17時00分更新

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麗島夢譚

※画像をタップすると外部サイトに移動します

 実は今年の頭に、渋谷区・松濤美術館で開催されていた『描く人、安彦良和』展を見に行ったのです。いや、もう圧倒されましたよ。

 これまで手掛けてきたアニメ作品の作中原画ももちろんすごいし、我々世代だと誰しも一度は目にしたことのある有名な劇場版ポスターやレコード・ジャケット用イラストの原画など、見応えがすごい。「このポスターの原画、こんなでかいの!?」という驚きや、ポスターイラストでは発見できなかったような細かな描き込みなど、(心のなかで)大騒ぎしながら観覧しました。

 というわけで、今回のタイトルは大上段に振りかぶりましたが、この展覧会では、もちろん安彦センセイの漫画の生原稿なんかも飾ってあるわけで、これがまたすごいんですよ。何がすごいって、あの流れるような圧倒的筆致なのに、ホワイトがほぼ使われていないんです。ペン入れにミスがないんですな。なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、こんなきれいな原稿があるのかとびっくりしますよ。まあ、展覧会用に特別きれいな原稿だけ用意されていたという可能性もありますが、それでも、飾られていた原稿は、まさに美術品に見えました。要するに、描く人・安彦良和の原稿は、そこに描かれた絵自体が芸術品なのです。あと思ったのが、今はデジタルで漫画をつくるのが主流ですけど、そうなるとこうした展覧会もプリントしたものでしか開けないんだなぁ、でもそれだと家で漫画読むときと同じだよなぁなんて思ったりもしましたね。

 というわけで、安彦良和センセイの隠れた名作漫画『麗島夢譚』です。島原の乱を率いた天草四郎が実は生きていて、麗島(うるわしじま)=現在の台湾に逃れるという歴史改変冒険譚。

 この『麗島夢譚』は、読むととても面白いんですけど、今ひとつヒットせず、隠れた名作と呼ばれてしまうのは、本当に惜しい。そもそも読み手が島原の乱や天草四郎、その時代背景をある程度理解していないと序盤が入り込みづらいとか、作中に登場する地名や言葉が時代背景に合わせて耳馴染みがないなど、とっつきづらさはあるものの、キャラクター設定も物語もとてもおもしろくて、何よりやっぱり絵がすばらしい。これが1冊77円はどう考えてもおかしい。うれしいけど。全4巻揃えて買っても308円ですよ、おかしいでしょ?うれしいけど。漫画には入り込めないけど絵は好き、という人も、安彦良和イラスト集としてお手元に置いておいても断然お得です。

天草四郎が生きて台湾に渡っていたとしたら……
という「if」を描く冒険活劇

Image from Amazon.co.jp
麗島夢譚(1) (RYU COMICS)

麗島夢譚
安彦良和 (著) 
全4巻(完結)
308円  (88%オフ)
第1巻
77円 (88%)
※価格・還元ポイントは記事掲出のものです。購入時には必ず現在価格と還元ポイントをお確かめください。

 
作品紹介 
 『機動戦士ガンダム』のキャラ設定・作画監督として知られる安彦良和センセイが描く、歴史ロマン巨編! 全4巻の完結作。

 寛永15年(1638年)、島原の乱終結後。南洋で海賊頭目の青年・伊織がオランダ商船を襲撃すると、船倉にいたのは「死んだはず」の天草四郎! さらに日本人宣教師補と紅毛人(オランダ人)の虜囚が絡み、物語は大航海時代の台湾(当時の「麗島=美しい島」)へ。スペイン・オランダの覇権争い、脱出してきた日本人武士たち、天草四郎の運命は……。

 安彦センセイが台湾まで行って現地取材しただけあって、圧倒的な画力で描かれる海戦、剣戟、異文化衝突が壮絶! 歴史の荒波に翻弄される人間模様が、冒険譚として胸熱展開します。ファンから「画が神」「構成が緻密」と絶賛される隠れた名作。

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