第474回
Zenbook DUO UX8407AAならバッテリーで約2時間も高フレームレートで遊べる
Core Ultra X9 388H搭載ゲーミングPCの真価はバッテリー駆動時にアリ Ryzen AI 9 HX 370を圧倒した驚異の性能をご覧あれ
2026年02月19日 11時30分更新
消費電力やクロックの挙動をチェックする
以上のようにCore Ultra X9 388Hを搭載したZenbook DUOは、バッテリー駆動時にいきなり60fps制限がかかるような設計ではないことがよくわかった。バッテリー駆動で若干フレームレートが下がる場合があるものの、ゲームによってはまったく下がらない場合も観測できた。
そこで、「F1 25」と「Battlefield 6」において、Core Ultra X9 388Hはどのようなクロックや温度、電力で動作しているのか、先ほどの検証を実施した際と同じ条件で動かし、「HWiNFO Pro」でログを記録した。
「F1 25」
まず注目したい数値はPコアとEコアの平均クロックである。ACアダプター駆動時とバッテリー駆動時、フレーム生成は「2x」設定時と「4x」設定時で比較する。まずはPコアから。
このグラフではまず青(ACアダプター駆動、フレーム生成「2x」)と、オレンジ(バッテリー駆動、フレーム生成「2x」)に注目してほしい。ご覧の通り、ACアダプター駆動時はPコアのクロックが2.5〜3GHzあたりまで到達する時間はかなり長いが、バッテリー駆動だとほぼ1.7〜1.8GHz近辺で安定し、2GHzに到達する瞬間はごくわずかである。
そして、青とグレー(ACアダプター駆動、フレーム生成「4x」)を比較すると、ACアダプター駆動にもかかわらずPコアのクロックがかなり抑制されていることがわかる。一方で、黄色(バッテリー駆動、フレーム生成「4x」)はオレンジよりもクロックが高くなる部分もあれば、大きく下がる時もあるなど変動が激しい。
続いてはEコアの平均クロックを見てみよう。ここでもACアダプター駆動&フレーム生成「2x」設定時はクロックが高く、ACアダプター駆動&フレーム生成「4x」設定時は大きく下がっている。バッテリー駆動時におけるフレーム生成「2x」と「4x」の違いについても、Pコアと同じような感じになっている。つまり、全体としてはPコアとEコアの変動はリンクしている。
続いてはCPU Package PowerとGPU Powerも見てみよう。見やすくするために、ACアダプター駆動時とバッテリー駆動時でグラフを分けている。
ACアダプター駆動時のフレーム生成「2x」と「4x」設定では、Pコアのクロックに大きな変動があったものの、CPU Powerで見るとところどころ急激に下がるポイントはあるにせよ、たいした違いはないように見える。しかし、その一方でGPU Powerは「4x」の時に大幅にアップしている。
XeSS-MFGでフレーム生成を実行する際は、GPUでフレーム生成用のニューラルネットワークを動かす必要がある。ゆえに、GPUでこれらの処理を優先するために、GPU Powerが多く割り当てられたと考えられる。つまり、CPUとGPU間で電力を上手に「綱引き」できているのだ。
バッテリー駆動時はまた違った挙動になった。途中までは同じような電力を消費しているのだが、40秒過ぎあたりからフレーム生成「4x」設定ではCPU PowerもGPU Powerも急激に下がっている。前掲のベンチマークにおいて、バッテリー駆動&フレーム生成「4x」設定時に確認した最低フレームレートが落ち込む原因はこれだ。
ただし、この落ち込む前後にThermal LimitやPower Limitを超越したというイベントがあったかは、HWiNFOのログにはなかった。また、CPU PowerとGPU Powerの落ち込む前と後の「差」に注目すると、開始〜40秒程度まではCPU Powerがおおよそ12W高いが、落ち込んだ後は6〜8W程度までに差が縮まっている。
続いて、温度の推移も見ておこう。CPUはCPU Package Temperatureの値を採用している。
温度の傾向は1つの例外パターンを除けばあまり変わっていないように見える。バッテリー駆動でもフレーム生成が「2x」であれば、ACアダプター駆動時と大差ない温度でフィニッシュする。例外パターンであるバッテリー駆動&フレーム生成「4x」設定時でも温度の傾向はほかの条件と同じだ。
仮に、40秒過ぎのCPU PowerとGPU Power下落に連動した温度低下がサーマルスロットリングによるものであれば、バッテリー駆動&フレーム生成「2x」設定時でも同じような低下が起きてしかるべきである。F1 25の処理に依存するなにかがトリガーになっているのかもしれないが、それを確かめるためにはもっと時間が必要だ。
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