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Zenbook DUO UX8407AAならバッテリーで約2時間も高フレームレートで遊べる

Core Ultra X9 388H搭載ゲーミングPCの真価はバッテリー駆動時にアリ Ryzen AI 9 HX 370を圧倒した驚異の性能をご覧あれ

2026年02月19日 11時30分更新

Panther Lake

ASUSのデュアルディスプレーノートPC「Zenbook DUO UX8407AA」の試用機。こちらはワールドワイド版で、日本販売版の仕様とは異なる点をご了承いただきたい。なお、現時点における国内価格は不明

 前回、ASUS製の「Zenbook DUO UX8407AA」を用いて、インテルの最新ノートPC向けCPU「Core Ultraシリーズ3プロセッサー」(開発コードネーム:Panther Lake)のざっくりとした検証を行った。同機はPanther Lakeの最上位である「Core Ultra X9 388H」を採用し、CPU内蔵GPUは同シリーズで最も強力な「Arc B390」を搭載している。つまり、CPUもGPUもすべてが新しいのだ。

Panther Lake

Core Ultra X9 388HはCore Ultraシリーズ3プロセッサーの中でも、トップセグメントにあたる「Panther Lake 16コア12Xe」に属するパッケージを採用。CPU部分が16コア構成(Pコア4基+Eコア8基+LP-Eコア4基)、GPUはXeコア12基構成だ。Core Ultraシリーズ3の中でも対応メモリーが最速(LPDDR5-9600)となる

 そこで、今回はZenbook DUOを用いてさらにディープなパフォーマンス検証を試みる。前回は比較対象を設けなかったが、今回はAMDの「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載したASUS製「Zenbook S 16(UM5606WA)」を比較対象に据えて検証してみた。

 なお、現在はAMDのノートPC向けCPUの最新版は「Ryzen AI 400シリーズ」があり、さらに究極のAI性能を目指した「Ryzen AI Maxシリーズ」もあるが、機材調達の都合でRyzen AI 300シリーズとの比較となった。

Panther Lake

比較対象として2024年に登場したZenbook S 16を準備。発売当時の価格は約31万円

 まずは検証に使用したノートPCのスペックをまとめておこう。

Zenbook DUO UX8407AAの主なスペック
CPU インテル「Core Ultra X9 388H」
(Pコア:4コア+Eコア:8コア+LP-Eコア:4コア/16スレッド、最大5.1GHz)
グラフィックス Intel Arc B390 GPU(CPU内蔵)
メモリー 32GB、LPDDR5X-9600
ストレージ 1TB M.2 SSD(PCIe 4.0)
ディスプレー 14型OLED(2880×1800ドット)×2
サイズ/重量 310.1(W)×208.6(D)×19.6(H)mm/約1.65kg
OS Windows 11 Pro(25H2)
Zenbook S 16 UM5606WAの主なスペック
CPU AMD「Ryzen AI 9 HX 370」
(Zen 5:4コア+Zen 5c:8コア/24スレッド、最大5.1GHz)
グラフィックス AMD Radeon 890M(CPU内蔵)
メモリー 32GB、LPDDR5X-7500
ストレージ 1TB M.2 SSD(PCIe 4.0)
ディスプレー 16型OLED(2880×1800ドット、リフレッシュレート144Hz、DisplayHDR True Black 1000、タッチスクリーン対応)
サイズ/重量 353.6(W)×243(D)×11.9~12.9(H)mm/約1.5kg
OS Windows 11 Home(25H2)

 論理コア数(スレッド数)ではRyzen AI 9 HX 370を搭載するZenbook S 16のほうが有利だが、メモリーのクロックはCore Ultra X9 388Hを搭載したZenbook DUOのほうが有利である。ただし、ディスプレーの解像度やメモリー容量、ストレージ容量については互角だ。なお、Zenbook DUOのデュアルディスプレー機能は今回は使用しない。

 また、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護は有効としている。HDRについてはZenbook DUO側で整合性のとれない挙動を確認したので、今回はすべての環境においてオフとした。また、リフレッシュレートに関してはそれぞれの仕様の最大値としている。

論理コア数のハンデを覆すCPU性能

 手始めにCPUの力比べから始めよう。CINEBENCHの最新版である「CINEBENCH 2026」を使用する。マルチスレッド(nT)とシングルスレッド(1T)の差に注目してほしい。

Panther Lake

CINEBENCH 2026:スコアー(単位:pts)。Core Ultra X9 388Hの1cテストの結果がない点は、現行インテル製CPUで共通の挙動である

 マルチスレッドテストにおいては、Core Ultra X9 388HがRyzen AI 9 HX 370に対して約45%、シングルスレッドテストでは約23%高い数値を出している。Ryzen AI 9 HX 370は論理24コアであり、これはCore Ultra X9 388Hの16コアに対するアドバンテージになるはずだが、コア数の少ないCore Ultra X9 388Hに負けている。

 そもそもRyzen AI 9 HX 370はZen 5のコアが4基と、クロックを抑えたZen 5cコアを8基(それぞれがSMT対応)という構成ゆえに、Zen 5cの性能は割り引いて考える必要がある。また、Core Ultra X9 388Hが備える8基のEコアはマルチスレッド処理におけるエネルギー効率を重視した設計になっているため、電力制限の厳しいノートPCでこそ威力を発揮する。以上の2つの理由がCore Ultra X9 388Hを勝利に導いたと考えられる。

 続いては「UL Procyon」を利用し、Adobe「Premiere Pro 2025」を動かして動画エンコードのパフォーマンスを検証する「Video Editing Benchmark」。テストに際してGPUエンコードを指定しているが、ここでのエンコード時間はCPUやメインメモリー性能からも影響を受ける。

Panther Lake

UL Procyon:Video Editing Benchmarkの総合スコアー

Panther Lake

UL Procyon:Video Editing Benchmarkで計測した動画のエンコード時間。この時間が先のスコアー算出の根拠となっている

 総合スコアーではCore Ultra X9 388HはRyzen AI 9 HX 370より70%以上高いが、このスコアーの算出根拠となった4つのテストのエンコード時間に注目すると、どのテストにおいてもCore Ultra X9 388Hが安定して高速だった。

 このテストではメインメモリーに負荷をかけつつ、4基程度のCPUコアに弱い負荷が発生する。CPU性能はどちらかといえばシングルスレッド性能が命であり、さらにメモリークロックも重要となる。Premiere Pro 2025の処理にとって、Core Ultra X9 388Hは有利な仕様となっているようだ。

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