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山根博士のグロスマレビュー

Leitz Phoneの正統進化!? Xiaomi 17 Ultra by Leicaが示す「真のライカスマホ」の完成度

2026年02月14日 12時00分更新

 シャオミのスマートフォンはハイエンドモデルを中心に老舗のカメラメーカー、ライカと協業をしている。2025年12月27日に中国で発売された最上位モデル「Xiaomi 17 Ultra」には、ライカロゴを冠したライカ専用モデルともいえる「Xiaomi 17 Ultra by Leica」も登場した。ライカ仕様のスマートフォンともいえるこのモデルを筆者は購入したので、その概要をお届けしよう。

ライカロゴの入った特別モデルがラインナップ

 シャオミのスマートフォンの最上位モデルは「Ultra」の名前を冠し、ライカと協業したカメラを搭載する、業界でも高いカメラ性能を持つ製品がこれまで展開されている。2025年3月にグローバル及び日本で発表された「Xiaomi 15 Ultra」はその強力なカメラ性能から日本でも人気の製品となっている。

 今回紹介する「Xiaomi 17 Ultra by Leica」は、同モデルの後継機となる「Xiaomi 17 Ultra」のさらに上位モデルという位置づけの製品であり、ライカロゴの入ったボディーや、ライカカメラのシミュレーションモードも搭載している。

Xiaomi 17 Ultra(上)とXiaomi 17 Ultra by Leica(下)

 Xiaomi 17 Ultra by Leicaは6.9型(2608×1200、3500ニト)のLTPO AMOLEDディスプレーを搭載している。Xiaomi 15 Ultraよりサイズが大きくなったが解像度は抑えられている。フロントカメラは5000万画素で、Xiaomi 15 Ultraの3200万画素より高解像度となった。ホーム画面を見るとアイコンは専用のもので、ライカ風というかややアナログ感を出したデザインだ。

Xiaomi 17 Ultra by Leica

 購入したモデルはブラックで、背面は上側にXiaomiのロゴ、カメラ右上にライカロゴが配置されている。下側は若干シボをつけた仕上げで滑り止め効果とカメラ風の外観としている。

 カメラはXiaomi 15 Ultraのクワッド仕様からトリプル仕様に変更となったが、円形の大型カメラバンプは前モデルを引き継いだデザインとなっている。カメラは広角が5000万画素、超広角も5000万画素。そして望遠は2億画素で、ペリスコープモジュール内のレンズが可動することで光学3.2倍(75mm)から4.3倍(100mm)まで連続可変焦点距離レンズを搭載。ライカのAPO光学認証も取得している。

 カメラバンプ部分の盛り上がりはそれほど高くはないが、周囲のリング部分は回転し、カメラ使用時にズーミングなどさまざまな機能として使うことができる。リングの機能についてはカメラ機能の紹介のところで詳しく説明する。

背面はカメラ風の仕上げ

 本体右側面のボタンは、ボリュームが「+」と「-」に独立しており、電源ボタンと合わせて3つのボタンが並ぶ。また側面の大半にはスリットを入れたローレット処理が施されており、滑り止め効果も高めている。なお、カメラ用のシャッターボタンは搭載されていない。

本体右側面。ボリュームが上下で分かれている

 左側面には「LEICA CAMERA GERMANY」の文字が刻まれており、ライカのモデルであることをさりげなくアピールしている。こちらの側面も右側同様のローレット処理が施されている。

 本体サイズは77.6×162.9×8.46mm、重量は229.8g。バッテリーは6800mAhで90Wの有線、50Wの無線充電に対応する。

本体左側面

 本体底面にはmicroSIMカードトレイと、USB Type-C端子が並ぶ。購入モデルは中国版のため、eSIMには非対応だ。今後グローバル版が出てきたときはeSIMへの対応も期待したい。

本体底部はオーソドックスなデザイン

SoCにSnapdragon 8 Elite Gen 5搭載のハイエンドモデル

 本モデルには専用のケースと、ライカのロゴの入ったレンズキャップも付属している。特にこのレンズキャップは本モデルのみの専用品であり、マニア心をくすぐるなかなか優れた付属品だと感じる。ケースには本体と同じ位置にライカロゴが貼り付けられている。

専用ケースとレンズキャップ

 ケースは装着してもカメラバンプのリング部分を回転させることができる。ケースをつけたほうがリングの回転はよりなめらかであり、本体保護の役目もあることから通常はケースを装着して使うほうがよさそうだ。

リングの回転もできる

 そして、ライカロゴ入りのレンズキャップは、このケースを装着した状態ではめ込むことができる。ライカが日本で販売している「Leitz Phone」のようなマグネット装着ではなく、純正ケースのリング部分にはめ込むことで固定される。キャップをつけた姿はライカのスマートフォンそのものだ。

ライカロゴのキャップの存在感は高い

 Xiaomi 17 Ultra by Leicaのチップセットは、クアルコムのSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載する。メモリーは16GBで、ストレージ512GBモデルが7999元(約18万1000円)、1TBモデルが8999元(約20万4000円)となっている。Xiaomi 17 Ultraの価格はそれぞれ7499元(約17万円)、8499元(約19万2000円)であり、価格差は500元(約1万1000円)しかない。

 価格差が少ないためか、Xiaomi 17 UltraよりXiaomi 17 Ultra by Leicaが現地では人気であり、中国のシャオミストアでも常時品切れ状態が続いているという。

中国でも人気のモデル

 中国モデルのためGMSは搭載していないが、シャオミのアプリストアからグーグルのPlay Storeをインストール可能であり、アプリのインストールもある程度可能となっている。OSはAndroid 16ベースのHyperOS 3.0を搭載。今後グローバル版が発売になれば、GMSはもちろん標準搭載となる。

 AI機能も搭載されているが、中国向けのため今回はテストしていない。AnTuTuのスコアは「346万2429」と良好であり、ゲーミング用途としても十分対応できる性能だ。

主なスペックやAnTuTuスコア

ライカM3やM9モードも備えるカメラ

 Xiaomi 17 Ultra by LeicaのカメラはXiaomi 17 Ultraにはないカメラリングを搭載しているほか、ライカのM3とM9をシミュレートするモードも搭載するなど、カメラ性能はより高められている。まずカメラリングは左右どちらにも回転可能だ。リングを回すと、本来は物理的なクリック機構がないにもかかわらず、本体のバイブレーションが回転に同期して細かく震え、まるでクリックで段階的に止まるリングを操作しているかのような感触を生む。

リングは心地よく回転する

 リングはいろいろな設定ができる。まずリングを軽く回すだけでスクリーンオフの状態からでもカメラのクイック起動や写真撮影が可能。カメラ起動中はリングの回転によりズーム倍率の変更、EV値変更、フィルター変更などができる。そして、カメラの各モードごとにリングの回転設定が可能だ。たとえば静止画の場合はズーミング、動画はEV、プロモードではホワイトバランスのように、個別の設定ができる。なお、プロモード以外では設定できる項目は少なくなる。

リングの設定はモードごとに細かくできる。プロモードは設定可能項目が多い

 カメラアプリのUIはこれまでのシャオミ製品と同等だ。右上にある「LEICA AUTH(Leica Authentic)」と「LEICA VIBR(Leica Vibrant)」のカラーモード切り替えアイコンのサイズが若干大きくなったように感じられた。画面上部から下部にスワイプでクイック設定、そこから設定画面に入るUIはこれまでのモデルと同等だ。なお、最大120倍での撮影にも対応する。

カメラのUI。クイック設定。最大倍率は120倍

 動画は4K 120fps、8K 30fpsにまで対応する。静止画(Photo)と動画(Video)モードでは、モード名をタップすることで特殊シーンの撮影モードとなり、シルエット、ステージ、花火、炎の各モードで撮影できる。また、各撮影モードでは右下の「LEICA STD」部分をタップすることで、ライカカラーのプリセットを複数から選択可能だ。

動画モードのUI。特殊撮影のモード。ライカのプリセット

 ポートレートモードではライカのクラッシックレンズ、SUMCRON、SUMLUX、NCTLUX、THMBARをシミュレーションするモードが選択できる。そして、ライカエッセンシャルモードでは、ライカのM9(カラー)、ライカM3(モノクロ)モードの選択が可能だ。

ポートレートモードでライカレンズを疑似的に再現。ライカM9とM3のシミュレーションも搭載

 200Mモードでは75/85/90/100mmと、中倍率望遠の撮影を主とした倍率表示となる。これは2億画素カメラの3.2倍から4.3倍の間の焦点距離であり、光学のみの望遠撮影となる。

 プロモードではシャッターボタン右の「CO」アイコンをタップすることで複数の設定をプリセットしておき、撮影状況に合わせて素早く切り替えもできる。そしてライカ・シネマトグラフィーモードでは、歩く人のズーミングを行なう「レッドカーペット」モードなど、印象的なショートクリップの撮影が可能だ。

 このようにXiaomi 17 Ultra by Leicaは多くの撮影モードやライカのフィルターなどを搭載しており、手軽なスナップ写真から本格的な撮影まで、ビギナーもプロも満足できるカメラを搭載しているのだ。

200MPモード。プロモード。ライカ・シネマトグラフィーモード

カメラでの作例

 Xiaomi 17 Ultra by Leicaではさまざまな撮影が可能だが、ここでは基本的な撮影作例をいくつか掲載する。注記のない限り、カラーモードは「LEICA AUTH」、いずれも標準モード(1250万画素相当)での撮影だ。

14mm(0.6倍)

23mm(1倍)

75mm(3.2倍)

100mm(4.3倍)

690mm(30倍)

2760mm(120倍)。100倍を超えるとAI補正がかなり効くため、撮影してから数秒でくっきりした絵が表示される

ポートレートモード、SUMCRON、54mm、F1.67

1倍でカラーモードの比較。LEICA AUTH

1倍でカラーモードの比較。LEICA VIBR。デジタル処理が強く映える色合いになる

1倍で標準撮影(ライカカメラモードとの比較用)

ライカM9モード。アナログフィルム感が強くなる

ライカM3モード。モノクロもより深い色合いに仕上がる

1倍、夜間撮影

1倍、ライカモード比較。ライカスタンダード(標準撮影)

1倍、LEICA Classic

1倍、LEICA Teal

Leitz Phoneの後継となるのか? 日本発売も期待

 ライカを前面に押し出したXiaomi 17 Ultra by Leicaは、ライカのスマートフォンと言える製品に仕上がっている。日本のみで販売されたライカの「Leitz Phone」とも共通する思想を持った製品であり、グローバル向けには今後このモデルがLeitz Phoneの代わりとして展開されるかもしれない。

 あるいは日本でも今後はLeitz Phoneの代わりに本モデルが登場する可能性もあるだろう。カメラスマートフォンの最高峰と言える製品だけに、日本での発売に期待したい。

日本発売を切望したい

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