空港で搭乗口の待合室や機内の窓から外を眺めていると、様々な形をした車が忙しなく動き回っているのを目にします。私たちが機内でくつろいでいる間、外では「グランドハンドリング(グラハン)」と呼ばれる地上支援業務が行われています。その主役となるのが、特殊な機能を持った「働く車」たちです。
●実は空港は“働く車のテーマパーク”だった
今回、ANAが羽田空港で使用している代表的なグラハン車両を公開。実は羽田空港だけでも、これらグランドハンドリング車両は大きく分けて7種類、細かく分けるとなんと32種類も存在し、総勢約2950台もの車両が日々稼働しているそうです。
そんな空港の裏側を支える頼もしい特殊車両について、公開された11種類(一部写真は別取材で撮影したものです)を解説していきます。
●スーツケースを運ぶだけじゃない。空港物流を支える主役たち
【貨物と手荷物を運ぶ「物流の要」】
スーツケース1個でも、動かすには専用車両が必要です。羽田空港で最も台数が多いのがこの「Loading & Unloading(搭載・取卸)」カテゴリーで、約2449台が活躍しています。
① トーイングトラクター
空港の窓から一番よく見かけるのがこの車ではないでしょうか。乗客の手荷物や貨物を載せたコンテナ台車(ドーリー)を何個も連結して、引っ張って走る車両です。小回りが利き、駐機スポットや貨物エリアを縦横無尽に動き回る、非常に機動力の高い存在です。空港内の物流を支える大動脈と言えるでしょう。
ちなみにANAでは、自動運転タイプのトーイングトラクター車も配備し実際に稼働中です。
② ハイリフトローダー
平べったい形をしていて、巨大な昇降機(シザーズリフト)がついた車両です。コンテナやパレットを機体の貨物室の高さまで持ち上げることができます。大型機の貨物室は高い位置にあるため、この車両を使ってダイナミックに積み下ろしを行います。2つの台(プラットフォーム)が連携して動く様子は見ていて飽きませんよ。
③ ベルトローダー車
ハイリフトローダーがコンテナ用なら、こちらは「バラ積み」用の車両です。車両にベルトコンベアが装備されており、貨物室のドアまでベルトを伸ばして、スーツケースや小包などを連続して送り込みます。中小型機や、コンテナに入らない形状の荷物を積み込む際によく使用されます
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