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Zenbook DUO UX8407AAをレビュー

Core Ultraシリーズ3の最上位Core Ultra X9 388H搭載PCの性能やいかに?内蔵GPUのArc B390はマルチフレーム生成に対応

2026年01月26日 23時00分更新

Core Ultraシリーズ3プロセッサーの最上位を搭載

 では、視線を中身に向けてみよう。Core Ultra X9 388Hは、Panther Lakeにおける「16コア&12Xe版」のフラッグシップモデルである。Pコアが4基、Eコアが8基、LP-Eコアが4基で合計16基のCPUコアを搭載している。LP-Eコアは通常のEコアよりも低消費電力で動くことに特化したEコアで、ZoomやYouTubeなどの軽い処理を省電力で実行できる(LPはLow-Powerの略)。

「CPU-Z」でCPUの情報を取得。Core Ultra X9 388Hの複雑なキャッシュやコアの構成が右下部分に表示されている

 そして、メモリーはLPDDR5X-9600が32GBという贅沢な構成。Core Ultraシリーズ3プロセッサーはCPUの構成によって対応メモリーの上限クロックが変わる。LPDDR5X-9600に対応しているモデルは、Core Ultra X9 388Hを筆頭とするPanther Lakeの16コア&12Xeモデルから派生した製品のみだ。内蔵GPUのグラフィック性能を稼ぐ上でも、LPDDR5X-9600の採用は当然の流れといえる。

CPU-Z:メモリーの情報。DRAM Frequencyは4800MHzと表示されているが、データレート的には9600MHz相当となる。さらに、右上に表示されているメモリーコントローラーのクロック(1200MHz)を考慮すると、このメモリーシステムはGear 4だ。つまり、メモリーコントローラーとメモリーの実クロックが1:4動作であることもわかる

 また、内蔵GPUは「Arc B390」という型番が割り当てられた。昨年の段階でPanther Lakeの内蔵GPUはArc Bシリーズであると発表されていたが、Arc Bシリーズを名乗れるのはPanther Lakeの16コア&12Xeモデルから派生した製品のみ(ほかのCPUはすべて「Intel Graphics」表記)となる。

 このほかに、Arc Bシリーズを搭載しているモデルは、「Core Ultra X7 368H」(Arc B390)や「Core Ultra 338H」(Arc B370)など極めて限定されている。

Core Ultraシリーズ3には50TOPSのNPUも搭載。図は「UL Procyon」を利用してNPUでLLMを動作させた時の負荷となる。NPUを十全に活用できるキラーアプリはまだ存在しないが、やろうと思えばしっかり回せる環境は整いつつある

「GPU-Z」で表示したGPU情報。Arc B390という名称以外はほぼ空欄になっている。完全な情報を得るにはGPU-Z側のバージョンアップを待たねばならない

GPU-ZがArc B390に対応していないため、改めてGPU情報を「Intel Graphics Software」で確認。Xeコアはシリーズ最多の12基であることが確認できた。Zenbook DUOのデフォルト設定では、VRAMはメインメモリー上に最大18GB確保できるようになっている

MyASUSを利用すれば、メインメモリー上に確保するVRAMの上限値を変更できる。32GBを搭載しているシステムの場合は28GBが上限。16GBの場合は12GBまで。つまり、「メインメモリーの搭載量マイナス4GB」まで確保できるわけだ

 今回はインテルから提供されたβ版ドライバーを利用してテストしているが、このドライバーでは「XeSS 3」が利用可能になっていた。XeSSはNVIDIAの「DLSS」に非常によく似たアップスケーラー&フレーム生成機能を備えているが、XeSS 3では「XeSS-MFG」、すなわちマルチフレーム生成(Multi Frame Generation:MFG)に対応している。

 NVIDIAの場合、マルチフレーム生成はGeForce RTX 50シリーズ専用の機能だった。しかし、XeSS 3はCore Ultraシリーズ3のArc Bシリーズのみならず、デスクトップPC用のArc Aシリーズや同Bシリーズ(開発コードネーム「Alchemist」および「Battlemage」)でも利用可能になることがレビュアーズガイドから確認できた。

XeSS系技術とインテル製GPUの対応状況。インテル製GPUは名前かぶりが多いため、あえて開発コードネームで区別している。XeSS-MFGはPanther Lakeのみならず、Lunar LakeにArrow Lake、Meteor Lakeの世代まで対応することが判明した。また、デスクトップPC向けのArc(AlchemistとBattlemage)でも機能する。ちなみに、右端の「XeLL」とは、入力遅延を減らすための「Xe-Low Latency」のことである

 ノートPCにおけるゲームプレイは電力制限の影響を強く受けるため、画質やフレームレートが犠牲になりやすい。しかし、XeSS-MFGのおかげでより高いフレームレートが期待できる。

 さらに、CPUとGPUの電力を適切に調整する「Intelligent Bias Control v2」のおかげで、バッテリー駆動時でもGPUに電力を優先して回すことでフレームレートが安定するという。このあたりは次回の記事で検証しよう。

何本かゲームやツールを導入した後にIntel Graphics Softwareを開いたところ。XeSS-MFGの設定を変更する場合は、ゲームのサムネイルをクリックしてゲームごとの設定へ飛ぶ

XeSS-MFGはゲーム側がXeSS-FG(つまり、従来のフレーム生成機能)に対応していれば、ゲーム側の対応が不要という点が最大のウリ。上図のように「Cyberpunk 2077」でXeSS-MFGを利用したい場合は、最上部にある「プロファイルを使用する」をオンにする

すると「XeSSフレーム生成オーバーライド」から、フレーム生成の設定を変更できるようになる。既存のXeSS-FGは「2倍フレーム生成」だが、「4倍フレーム生成」に変更すればさらにフレームレートを伸ばせる

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