第44回
「こんなもの欲しいな」が、わずか数時間で形になる。AIツール「Google Antigravity」が消した“実装”という高い壁
2026年01月19日 17時00分更新
バーチャルアイドルのランディングページ。力強いメインビジュアルに、カード状のメンバー紹介、ロールオーバー時のインタラクティブな演出など、プロモーション用LPとして必要な要素は一通り備わっている。
実はこのサイトを作ったのは、プロではなく典型的な文系出身の筆者だ。制作にかかった時間はわずか数十分。しかも、HTMLやCSSといったコードは一行も書いていない。
もちろん裏で誰かが実装を手伝ったわけでもない。やったことは、AIに「こんな感じのLPを作ってほしい」と日本語で指示し、返ってきた結果に対して「ここは良い」「そこは違う」と意見を言っただけだ。
AIの進化は、「作る側」と「そうでない側」の境界線を確実にずらし始めている。もちろん、誰もがいきなり商用サービスを作れるわけではない。だが、これまで実装に触れることすら難しかった非エンジニアが、プロトタイプや個人アプリを自作できる段階まで踏み込めるようになったのは、紛れもない事実だ。
グーグルの「Antigravity」とは
Antigravityの概要を紹介するグーグル公式動画
この「コードを書かない制作」を支えているのが、グーグルが提供する生成AIツール「Antigravity(アンチグラビティ)」だ。Anthropicの「Claude Code」などと同様に、実装作業をAIが引き受けるエージェント型の開発支援ツールにあたる。
Antigravityに「こんなLPにして」と方針を伝えると、ページ構造を考え、必要なファイルを生成し、コードを書き進めていく。人間はその過程を確認しながら、判断や修正を返す。
もちろん万能ではない。大規模なシステム開発には依然として高度な設計知識が求められる。ただ、これまで実装の手前で立ち止まっていた人が、実物を作って考えられる地点まで近づいた意味は大きい。
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