Instinct MI455Xをお披露目
GCDの上下に配されるダイが謎
最後がMI455Xであるが、こちらはVeniceよりも一回り大きい。残念ながらHBM4の正確な寸法がわからないが、仕様によれば10×10mm~14×14mmの間となっている。
上の画像を見ると微妙に横方向が長い(11×10mmくらい?)ものの厳密な数字は出せないので、ダイサイズの推定は難しい。この写真からダイの構造を分析したのが下図である。
まずわからないのがGCD。上のダイ写真を見る限り2ダイ構成であるが、少なくとも600mm2以上のダイサイズは確実(700mm2近いかもしれない)であり、MI350Xシリーズ同様、縦方向にも切れ目が入っていて4ダイ構成の可能性がある。
それぞれのダイの左右にHBM4が3スタックずつ配置され、合計で12スタックとなる。その上下にあるのはダミーのダイな気がするのだが、問題はGCDの上下に配される横長のダイである。可能性としてあるのはインフィニティ・ファブリック(とPCIeも入っているだろう)のI/Fだが、そうなるとMI350Xシリーズとは異なり、GCDやHBM4の下にIoDは存在しない可能性が出てくる。
ただインフィニティ・キャッシュの置き場所を考えた場合、現実問題としてGCDやHBM4の下にIoDが位置する可能性は非常に高いと考えられ、するとこの端にある長いダイはなんだ? という疑問が生じることになる。これに関しても、将来AMDがもう少し情報を公開してくれないとなんとも言えないところだ。
ところでこのMI400シリーズ、Helios向けにUALを併用したMI455X以外に、キャリアボードで8GPU構成のMI440X、そしてHPC向けのMI430Xの3製品がラインナップされることが公開された。
MI440Xはキャリアボードで単体動作することから、MI400シリーズには本来8本のインフィニティ・ファブリック/PCIe I/Fを持っているのかもしれない。こちらもまだまだ謎は多い。
| MI400シリーズの違い | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| MI455X | 相互接続はそれぞれインフィニティ・ファブリック×2、Veniceとの接続のみインフィニティ・ファブリック×1 | |||||
| MI440X | 相互接続にインフィニティ・ファブリック×1、ホストとの接続にPCIeで、これはおそらくPCIe Switch経由での接続 | |||||
| MI430X | MI455Xに似た構成? ただUAL Switchは持たず、Scale outのみでの接続になるかも(その分Scale out用のI/Fが強化される可能性あり) | |||||
話をMI455Xに戻すと、Heliosで2.9EFlopsという数字が前ページ中ほどの画像に出ているが、もう少し具体化したものが下の画像だ。
ざっくり言えばMI350の2倍の演算性能と1.5倍のメモリー容量、2.45倍のメモリー帯域という構成になる。先の2.9EFlopsは、40PFlops×72=2880PFlopsで、丸めると2.9EFlopsという数字になるわけで、NVIDIAのRubinの50PFlops(FP4)には若干およばないものの、決して低い数字ではない。
基調講演からわかるHeliosとVenice、MI455Xの情報は現時点でこんなところである。次回はRyzen AI Embeddedについて解説したい。
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