CES 2026レノボ「Tech World @ CES 2026」より
レノボのAI「Qira」の新しさ──自分の“分身”としてのAI
2026年01月08日 07時30分更新
レノボ「Qira」は、どこが新しい?
レノボが米ラスベガスで開催中のCES 2026において、基調講演「Tech World @ CES 2026」を開催。
会場となったのはラスベガスの大型展示場「Sphere」だ。没入型の演出とともに、同社の最新のAIビジョンが語られた。
発表の中でもメインとして扱われたのが、デバイス横断型のAI「Lenovo Qira(キラ)」である。
Qiraは、PCやスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末など複数のデバイスにまたがって動作する、統合型のパーソナルAIエージェントだ。
各デバイスからの情報に基づいて状況を“知覚”し、思考・行動する特徴を持ち「one AI, multiple devices(1つのAIで、複数のデバイスに対応)」というレノボのビジョンを具現する存在に位置づけられている。
注目したいのは、Qiraが、従来の音声アシスタントAIとは異なる文脈で提示された点である
レノボの構想では、Qiraは従来の「ユーザーからの問いかけに答えてくれる、便利なAI」というよりも、「一人ひとりに最適化され、継続的に学習していくパートナーとしてのAI」の要素が強い。
デバイスを通じて得られる、ユーザーの言語や習慣、経験、記憶、行動といった個人性の強い情報を取り込みながら、AIを起点に「ユーザー自身のデジタルツイン」を形成していくという考え方だ。
AIをパートナーにするためのウェアラブル端末
こうしたQiraの特性を象徴する存在として発表されたのが、ウェアラブル端末のコンセプトモデル。
カメラやマイクを内蔵したペンダント型の小型デバイスを常に身につけることで、ユーザーの行動や周囲の状況を、より自然なかたちで継続的に取得していく用途を想定したデバイスとして設計されている。
ユーザーが何を見ているか、何を聞いているか、どのように行動しているのか。そうした情報を常に蓄積することで、Qiraは、ユーザーの日常を理解し、より柔軟で的確なサポートが可能な存在へと近づいていく。
ハード的に見れば、「積極的に操作するデバイス」ではなく、「状況を把握し続けるために、そばに置いておくデバイス」だ。ユーザーの視覚や聴覚に近い情報を、継続的に記録していくという意味では、スマートウォッチを常に手首に巻いておくことで、健康管理に役立つバイタルデータを取得することとも、構造は似ている。
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