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GeForce RTX 50 SUPERシリーズは……発表なし

画質向上&フレームレート6倍のDLSS 4.5にG-SYNC Pulsarディスプレーの発売など、NVIDIAのCES 2026発表まとめ

2026年01月06日 14時30分更新

NVIDIA CES 2026

 2026年1月5日、NVIDIAは米ラスベガスで開催している「CES 2026」の基調講演にてさまざまな発表を行った。昨年はGeForce RTX 50シリーズを発表したイレギュラーな年であったが、今年はAI関連の話題が中心でPC関係は控えめという“例年通り”の内容に戻っている。

 本稿はメディア向けに開催した事前ブリーフィングおよび資料をもとに、筆者が気になったことをまとめたものである。あらかじめお断りしておくが新ハード、特にGeForce RTX 50 SUPERシリーズ(仮)に関する新情報はない。だが、ゲーマーに恩恵がある新技術は非常に興味深いものだったので参考になれば幸いだ。

DLSS 4.5でアップスケール時の画質がさらに向上

 今回、ゲーマー的に最もインパクトが大きいと思われる発表は「DLSS 4.5」だろう。DLSS 4で導入した「DLSS MFG(Multi Frame Generation)」と、DLSS(DLSS SR)の学習モデルをより高精度(=高画質)なトランスフォーマーモデルにアップグレード可能にしたものがDLSS 4.5という位置付けになる。

 まず既存のGeForce RTXシリーズ、すなわちGeForce RTX 20〜50シリーズのすべてにおいて、DLSSのトランスフォーマーモデルが第2世代に更新される。ながらくDLSSで使われてきた畳み込みモデル(CNN:Convolutional Neural Network)よりも、DLSS 4で追加したトランスフォーマーモデルを利用したDLSSのほうが細部の再現性が向上するが、第2世代トランスフォーマーモデルを利用することで、さらに画質が向上する。

NVIDIA CES 2026

NVIDIAは膨大な計算資源を投入し、DLSSの学習モデルを更新し続けている。第2世代トランスフォーマーモデルは初代モデルの5倍の計算資源を投入しているという。数百本ものDLSS対応ゲームのレンダリング結果から、さらに洗練された学習モデルが生み出されたわけだ

NVIDIA CES 2026

「Kingdom Come: Deliverance II」における例。初代トランスフォーマーモデル(左)ではテーブルの木目がチラチラと点滅してしまうが、第2世代トランスフォーマーモデル(右)では改善するという。ただ、これは静止画ではわからないので、実機や動画でご確認いただきたい

NVIDIA CES 2026

「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」における例。剣を構えたまま視線を左に動かすシーンだが、左の初代トランスフォーマーモデルでは剣のゴーストが出てしまうが、右の第2世代トランスフォーマーモデルではゴーストが消えている

NVIDIA CES 2026

「Indiana Jones and the Great Circle」における例。こちらも左が初代、右が第2世代トランスフォーマーモデルだ。動いているNPCのアンチエイリアス処理に注目すると、左は輪郭がかなりボケてしまっているが、右はクッキリとした輪郭を描画できている

 この第2世代トランスフォーマーモデルは、本稿公開と連動して解禁される(であろう)NVIDIA Appの最新ベータを導入し、DLSSオーバーライドで「最新ニュース」(「Latest」の誤訳)を選択することで利用可能になる。ちなみに、DLSSオーバーライドで「プリセットK」を選べば初代トランスフォーマーモデルが、「プリセットM」(こちらがLatest)で第2世代トランスフォーマーモデルが選択される。「プリセットL」も第2世代トランスフォーマーモデルだが、こちらはDLSSの「ウルトラパフォーマンス」設定向けの設定だ。
 
 RTX 20シリーズ以降のすべてのGeForceで利用可能だが、FP8のハードウェア処理に対応しているRTX 40および同50シリーズ以降であれば、レンダリングするシーンの把握やモーションベクターの利用がより賢くなり、最大の効果が得られる。つまり、これはGeForce RTX 20および同30シリーズでもDLSS 4.5は動作するものの、パフォーマンスか画質(または両方)が若干落ちてしまうことを示唆している。どの程度の影響が出るかは今後の検証課題となるだろう。

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