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85dB/0VUという基準に立ち返る「絶対領界音域」という提案

正しい“音量”が劇場体験の質を変える──岩浪音響監督が『羅小黒戦記2』で出した答え

2025年12月26日 16時30分更新

 この冬公開された劇場アニメーション羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来が人気を集めている。

 『羅小黒戦記』は、2011年に中国にてWEBアニメシリーズとして配信をスタートしたのが始まり。新たに制作された劇場版『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』が中国だけでなく日本でも大ヒットを記録、半年に及ぶロングラン上映となった。そして2025年11月、待望の続編『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』が日本公開されている。

 美しい映像や2Dアクション、争いを越え共生への路を模索するというメッセージ性のあるストーリーなど、今作でも様々な“羅小黒戦記”らしさが好評を博しているが、もうひとつの人気ポイントとしてサウンドの迫力も上げられる。

 『ソードアート・オンライン』シリーズや『ガールズ&パンツァー』シリーズなどで、劇場ならではの音作りを提案してきた岩浪音響監督だが、この『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』では新しい提案として“絶対領界音域”という方法を掲げている。実際、上映開始時には30以上もの劇場がこのプランを実践し、作品の人気に拍車をかけている。

 はたして、絶対領界音域はいかなる提案で、どういった効果を持つものなのだろうか。岩浪音響監督自身に、様々な質問を投げかけてみた。

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