nubia「REDMAGIC 11 Pro」
ファン内蔵に世界初の水冷システムってなんなのそれ? 尖りすぎなゲーミングスマホ「REDMAGIC 11 Pro」
2025年12月30日 17時00分更新
REDMAGIC 11 Proは、最新&最高峰のCPUである「Snapdragon 8 Elite Gen 5」に最大24GBメモリー、最大1TBのストレージを搭載した、ウルトラハイエンドなゲーミングスマホです。一番の目玉は「AquaCore冷却システム」で、高負荷なゲームでも安定したフレームレートで遊べる性能でしょう。
そんなガチ強力なゲーミングスマホのメリットと購入時の注意点を詳しく見ていきます。
REDMAGIC 11 Proを購入する3つのメリット
ポイント(1)水冷+空冷ファンのデュアル放熱で、ハイエンドCPUを使い切る
REDMAGIC 11 Pro最大の特徴が、水冷と空冷を組み合わせた「AquaCore冷却システム」です。スマホの中に流体が循環する水冷機構を組み込み、さらに13116mm2という超大型の3Dベイパーチャンバー、複合液体金属、そして24000rpmの高速ファンを組み合わせています。これにより、チップセットやバッテリーの熱を素早く集め、水冷で効率よく移動させ、最終的に空冷ファンで外へ逃がす、二段構えの放熱設計になっています。
スマホのSoCは高温になると、動作周波数を下げる仕組みが入っていますが、この冷却システムにより、ゲームによる高負荷な状態でも高性能を維持できます。メーカー公称では、従来モデルと比べて、放熱効率が約120%向上し、温度も最大6度下がるとしています
もちろん、ここまでの性能が必要なスマホゲームは限られるかもしれません。しかし、最新のAAAクラスのタイトルを高画質で長時間プレイしたい人には非常に心強い仕組みですし、「スマホでここまでやるのか」というロマンの塊でもあります。そう、スマホで水冷はロマンです!
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ポイント(2)水冷を“魅せる”ド派手な外観デザイン
本モデルの冷却システムは「見た目」にも強く反映されています。Nightfreeze(黒スケルトン)や、Subzero(シルバー)と名づけられたカラバリでは、透明パネルの背面デザインを採用し、内部のパーツを“魅せる”作りになっています。REDMAGICロゴやSnapdragonのロゴ、水冷ラインやファン周りの構造が、まるで未来のガジェットのように並び、サイバー感を強く押し出しています。
それでいて、背面は完全なフラットで出っ張りがないデザインを採用しているのもポイントです。机の上に置いてもガタつかず、手に持ったときも引っかかりが少ないので、見た目の派手さに反して扱いやすい形になっています。
「落ち着いたデザインが好き」という人向けには、ブラックのCyroも用意されています。こちらはグロスとマットを組み合わせた質感で、要素は多いのにうるさく見えにくい仕上げです。とはいえ、どのカラーを選んでも普通のスマホと並べると「明らかにゲーム特化の1台」なのは間違いありません。自分のスマホに“キャラ”を求める人には、強く刺さるでしょう。
ポイント(3)アンダーディスプレーカメラで、画面の没入感を最優先
REDMAGIC 11 Proは、前面カメラにUDC(アンダーディスプレーカメラ)を採用しています。このUDCは、ディスプレーの下にカメラが設置されているもので、一般的なスマホのようなパンチホールやノッチが存在せず、ゲーム画面の一部切り抜かれるようなことがないのが最大のメリットです。
UDCは画質面で不利になりやすい技術ともされていますが、REDMAGICおよびnubiaは以前からこのタイプのカメラを搭載しており、技術も磨いています。実際、SNSに投稿する用途なら十分綺麗な自撮りが撮れます。もちろん自撮りを最重要視する人には向かないかもしれませんが、「ゲーム画面の没入感を最優先したい」「カメラホールが気になる」という人には他のスマホでは得られない体験をもたらします。
購入時に注意するべきポイント
ポイント(1)ここまでの性能とギミックを求めるゲームがあるかどうか
REDMAGIC 11 Proは、最新のハイエンドCPU、水冷+空冷ファン、ショルダートリガー(LRボタン)、フレーム補間やアップスケーリング機能など、現状考えうる限りの「スマホゲーム向け機能」が盛り込まれています。
もっとも冷静に見ると、ここまでの性能と冷却機構をフルに活かせるスマホゲームは限定的です。特にパズル系やカジュアルゲーム中心の人にはオーバースペックです。
ポイント(2)日本でのサポート体制はまだ未知数な部分も
REDMAGIC 11 Proの日本向けモデルは、技適を取得するのは当然として、FeliCaに対応するなど、国内市場にしっかり取り組んでいる印象です。メーカー公式サイトだけでなく、Amazon.co.jp、量販店での販売も予定されています。
一方で、大手国内メーカーや大手キャリアのモデルと比べると、サポート体制の手厚さや、長期的な対応については、まだ情報が限られているのも事実です。購入する際は、「一般的な量販店モデルと同じ感覚のサポートを期待するのか」「多少の不便があっても、この尖った体験を選びたいのか」を、自分の優先度と照らし合わせて考えるとよいでしょう。
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