●食事も安い。肉料理をシェアすればさらにおトク
お酒だけではなく、料理もかなり安いです。例えばトラディショナルなスロバキア料理を出すレストランに入ったところ、豚のスペアリブ(600g)が17.90ユーロ。大きな焼ソーセージ(120g)が8ユーロでした。もちろん1人では多すぎるので、数人でシェアして食べたのでひとりあたりの金額はさらに安くなってます。
スーパーで食品もチェックしてみましたが、クロワッサンがひとつ0.49ユーロ(約91円)で、さらに3個買うと1個0.30ユーロに割引といった感じ。ハムやリンゴなどのフルーツも価格は安めだったので、レストランでの食事と組み合わせれば、かなり滞在費を抑えられそうです。
●宿泊費も良心的。個室派には特にうれしい価格帯
また現地滞在で重要なポイントが、ホテルなどの宿泊費。こちらも西欧諸国と比べるとかなり割安。ホテル検索サイトで調べると、2名1室の利用で1泊1万円台前半のホテルもヒットします。これが西欧諸国だと、この価格帯ではドミトリーしかリストアップできないケースも多いので、個室に泊まりたい人にはありがたい。
ブラチスラバは小さな都市なので、中心部ならじゅうぶん歩いて回れますが、公共交通機関もかなり安いので安心。トラムやバスは30分のチケットが1.20ユーロ(約222円)で、1日乗り放題が5.40ユーロ(約1017円)から。システムが違うので単純には比較できないものの、ほかの西欧諸国と比べると半額から3分の2くらいの相場な感じです。
●大使も太鼓判。「物価の安さ」は公式見解だった
今回の滞在では、駐スロバキア特命全権大使の川上泰弘氏にお話を聞く機会があったので、そのほかにもブラチスラバが滞在しやすいポイントを聞いてみました。川上大使も、「スロバキアの物価も上昇傾向にはあるもののほかの西欧諸国と比べると物価は安い」と、滞在コストがかからない点を話していました。
●ウィーンより60km。芸術鑑賞の“穴場都市”
さらに川上大使は、ブラチスラバの滞在では芸術鑑賞がオススメとのこと。音楽と芸術の都と言えばウィーンが有名ですが、実はブラチスラバとウィーンとは60kmくらいしか離れていません。ところが、もしウィーンでオペラ鑑賞をしようとすれば、180ユーロ(約3万3000円)ほどかかってしまいます。
一方、ブラチスラバでは同等の鑑賞が20ユーロから25ユーロで可能とのこと。川上大使は「質の高い文化芸術を非常に手頃な価格で楽しめる環境がある」と話していました。
●コスパ重視なら最適解。中欧旅の拠点にしたい街でした
隣国の大都市に比べて圧倒的に生活コストが安く、食事も宿も「この価格でいいの?」と疑うほどの高コスパ。治安も良く、さらにオーストリアだけでなく、チェコやハンガリーなどへもアクセスしやすい利点もあります。なるべくコストを抑えてヨーロッパ旅行を考えているなら、スロバキア・ブラチスラバを拠点とするのがオススメです!
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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