ASRockマザーで手堅く組む! 光り輝くコンパクトゲーミングPCの自信作
2025年12月20日 11時00分更新
定番3Dベンチマークも大満足
続いて、最近のゲームタイトルに合わせた「3DMark」の軽量PC向けテスト「Steel Nomad Light」を実行した。
すると、総合スコアは13807を記録し、Graphics test(フレームレート)は余裕のある102.28fpsまで伸びた。「Apex Legends」をターゲットにしたパフォーマンス指標では、2560×1440ドットで140fps超えを記録した。快適なプレイの基準となる60fpsは余裕でクリアし、その倍近くのフレームレートを叩き出しているため、文句のつけようがない。
そのほかのテストプリセットを含め、総合スコアは多くのBTO PCメーカーが販売しているRyzen 7 7700とRadeon RX 9060 XTを採用した低コストゲーミングPC構成に、ほぼ匹敵する。スコア差は微々たるもので、テスト中のフレームレートにいたっては、体感するのが厳しい数fps程度の差だ。
続けて国産MMORPGの金字塔「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のベンチマークテストを実行した。1920×1080ドット、2560×1440ドット解像度、画質「最高品質」のスコアとフレームレートをみていこう。
解像度1920×1080ドットなら、最高品質でプレイしても問題なしだ。解像度2560×1440ドットでは、「非常に快適」指標のクリア要件となる1万5000スコアを若干下回り、最小フレームレートも60fpsを切るがプレイ自体は可能。シーンによっては画面がカクついたり、処理が重いと感じたりするかもしれない。その場合は、画質を少し落とせば快適にプレイできる。
定番から最新ゲームでチェック
ここからは定番人気、最新のゲームタイトルでパフォーマンスをみていこう。ゲームは「エーペックスレジェンズ(Apex Legends)」、「モンスターハンターワイルズ(Monster Hunter Wilds)」、「バトルフィールド6(Battlefield 6)」、「コール オブ デューティ ブラックオプス 7(Call of Duty: Black Ops 7)」、「アーク レイダース(ARC Raiders)」の5タイトルを試してみた。
プレイしたタイトルのなかで、最もビデオカードへの負荷が低い「エーペックスレジェンズ」からみていこう。解像度はターゲットの1920×1080ドットと、2560×1440ドットの2種類に固定した。グラフィック品質はプリセットがないため、最も高くなるように設定した。
フレームレートはゲーム「射撃訓練場」内の一定ルートを移動した際を「CapFrameX v1.7.7 beta」(Use"MeBetweenDisplayChange"metricsにチェック)で記録した。
軽量級ゲームタイトルだけあって、解像度2560×1440ドットでも、リフレッシュレート144Hzの高駆動張り付きプレイを余裕で狙えるフレームレートを出している。
本構成はビデオメモリー16GBモデルを組み合わせたが「エーペックスレジェンズ」は、8GBでも問題ない。よりコストダウンを狙うなら、1万5000円近く価格を抑えられるASRock「Radeon RX 9060 XT Challenger 8GB OC」が狙い目だ。
次のタイトルは「モンスターハンターワイルズ」だ。解像度は2種類で、グラフィック品質はプリセットで最高の「ウルトラ」と、1段落とした「高」を選んだ。そのほか、アップスケーリングはFSR: バランス、フレーム生成をオンにしている。
フレームレート計測時に同じ動きを再現するのは難しいが、描画負荷がそこそこある「油湧き谷」エリアでの「ヌ・エグドラ」狩猟中(弓を使用)を180秒間「CapFrameX v1.7.7 beta」(Use"MeBetweenDisplayChange"metricsにチェック)で記録している。
解像度1920×1080ドットなら、最高画質でのプレイを楽しめるフレームレートになっている。そして画質を1段落としたプリセット「高」に設定することで、2560×1440ドットでもスムーズにプレイできる。
最新FPSゲーム3タイトルを高リフレッシュレートで楽しめる
続いては「バトルフィールド6」だ。解像度は、ここまでと同じく2種類で、グラフィック品質は最高となるプリセット「オーバーキル」から2段落とした「高」を選んだ。アップスケーリングは、FSR: バランスに設定した。
フレームレートは、激しい銃撃戦が行なわれるキャンペーン「山を動かす」で、120秒間戦闘したところを、「CapFrameX v1.7.7 beta」(Use"MeBetweenDisplayChange"metricsにチェック)で記録した。
フレーム生成をオンにすると、フレームレートは伸びるが、入力遅延が気になることがある。一瞬のキャラ操作やエイムが影響することがある対戦系FPSゲームにおいて入力遅延は避けたいところ。
ところがフレーム生成をオフにした状態でも、60fps以上のフレームレートを維持できている。解像度1920×1080ドットなら、リフレッシュレート120Hzあるいは144Hzのゲーミングディスプレーで快適なプレイを満喫できるだろう。
続いては、「コール オブ デューティ ブラックオプス 7」を確認していこう。「レイトレーシングリフレクション」の設定がかなり重たい。同じグラフィック品質でも、「低」で効かせるだけで、フレームレートは2分の1程度にまで下がってしまう。
グラフィック品質を最高の「極限」から2段落とした「バランス重視」を選び、アップスケーリングはFSR: バランスに設定した。そのうえで、「レイトレーシングリフレクション」を「低」、フレーム生成を「オン」にした状態のフレームレートを確認してみた。
解像度は、ここまでと同じ2種類で、フレームレートの計測には、ゲーム内ベンチマーク機能を使用し、リザルトの「平均FPS(avg)」と「下位1%(1%min)」をまとめた。
「レイトレーシングリフレクション」を効かせなければ、解像度2560×1440ドットでも144Hzプレイを狙えるフレームレートになっている。オンライン対戦中にグラフィックをゆっくり眺めている余裕はないが、「レイトレーシングリフレクション」を効かせた際は、フレーム生成を活用すれば問題なく、プレイを楽しめるフレームレートにまで伸びるので、好みで設定しよう。
最後のゲームタイトルは「アーク レイダース(パッチ Ver1.6.0)」だ。グラフィック品質は最高品質の「シネマチック」から2段落とした「高」を選択。アップスケーリングはFSR: バランスを選び、レイトレーシングの「NVIDIA RTX グローバルイルミネーション」は、最も低負荷の「スタティック」に設定した。解像度はここまでと同じく、2種類を選んでいる。
フレームレートはマップ「ダム戦場」で、120秒間探索した際を、「CapFrameX v1.7.7 beta」(ここでは、Use"MeBetweenDisplayChange"metricsのチェックを外している)で記録している。
解像度2560×1440ドットでも、十分なフレームレートだ。さらにフレーム生成を効かせることで、リフレッシュレート144Hzの張り付きプレイも狙える。プレイスタイルに合わせてゲームを楽しめる。
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