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レグザ、RGB Mini LED搭載大画面テレビ「116ZX1R」を日本で初めて商品化、12月5日発売

2025年11月20日 11時00分更新

発表会にはレグザ公式のYouTubeチャンネルにも出演している声優・小岩井ことりさんなども駆けつけた。

 TVS REGZAは11月20日、RGB3色のMini LEDを独立駆動する最新映像技術を搭載した液晶テレビ「116ZX1R」(116V型)を12月5日に発売すると発表した。同社初であり、日本市場としても初の試みとなる次世代バックライト技術を採用したモデルだ。実売価格は660万円程度。

116ZX1R

RGB3色のMini LEDの拡大写真。各LEDで3色が点灯していることがわかる。加えて、光が均等に広がるようにRGBの配列(並び方の向き)も変えているのが確認できる。

びっしりと敷き詰められたLED

 116ZX1Rは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のMini LEDをそれぞれ独立して制御するバックライトパネルを採用。写真からわかるように、バックライト自体に色がついており、より色の再現に強く、コントラストの高い鮮烈な映像表現が可能だ。従来型の量子ドットMini LEDと比較して、約110%の広色域を実現でき、自然界の色彩や夜景の光のニュアンスを鮮やかに再現できるとしている。116型の大画面と合わせて高い臨場感と没入感を提供するのが特徴だ。

左がテレビの映像、右がバックライトの光。バックライトだけでも映像の輪郭や色がわかる。

 映像処理エンジンにはAIを内蔵した「レグザエンジンZRα」を採用。ディープニューラルネットワーク(DNN)で映像を解析し、色表現の再現性をさらに高めるほか、「RGB独立エリア駆動PRO」や「RGBエリア輝度ブースト」などの技術により、高コントラストで豊かな表現力を引き出せる。また、「RGB AIシーン高画質PRO」によって、夜景や花火、星空などのシーンに応じた最適な映像処理を行う。

パネルの構造(説明図)

拡散パネルを取り外している様子

バックライトを露出したところ

色再現性で非常に有利だ。

高画質化のための技術

シーン別に最適な映像処理も適用する。

 音響面では「レグザ重低音立体音響システムZIS」を搭載。20個のスピーカーをマルチアンプ(実用最大110W)で独立駆動し、トップおよびサイドスピーカーによる5.1.2ch立体音響を実現する。また、「レグザイマーシブサウンド360PRO」では、新開発ポストプロセッサーがチャンネルごとの音声を最適化し、映画館やライブ会場のような空間表現を可能にする。

 また、「レグザAI快適リスニング」では、AIがコンテンツの音声成分を解析。バックグラウンド音や環境音を抑えながら人の声や解説音声を強調するなど、視聴シーンに合わせた音響の最適化ができる。

 このほかにも、「レグザAIボイスナビゲーター」による生成AIを活用した音声検索機能が利用可能。抽象的な言葉にも対応し、放送・ネット動画を横断しておすすめコンテンツを提案するほか、別売のUSB HDDを追加することで、最大6チャンネルの地デジ放送を自動録画できる「タイムシフトマシン」も利用できる。

壁との隙間が0.5センチ以下になる壁掛けユニットも26年初頭に発売予定だ。55型から116型までのレグザを壁掛けできる。

 このように、RGBシリーズバックライトの独立制御による色再現性の向上、AI技術を駆使した検索・視聴支援機能を前面に打ち出したモデルとなっており、ユーザーの多様な視聴ニーズに応えるべく、技術革新と利便性向上の両面を意識した製品として位置付けられている。

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