ということで、どのくらい頼れる存在なのか実験です。比較対象として、普通の軍手、セリア(100円ショップ)で売っていたガラス繊維を使った防刃手袋も用意。これとストロングンテ デイリーユースの、合計3つで試してみました。なお、中には小さく切った段ボールにラップを巻いたものを入れ、手袋が平らになるようにしています。なお、ラップを巻いたのは、中まで刃が届いているかを確認するためです。
まずは、軽めのジャブとして、コピー用紙を切る時の力の入れ具合で切ってみましょう。切るというよりも、軽く表面を引っかくような感じに近いです。
さすがにこれで切れる手袋はなく、どれもほぼ無傷。軍手だけは少し繊維が切れたのか、わずかに跡が残った感じがありましたが、指で少しこすったらわからなくなりました。
続いて、工作用紙や段ボールを切るくらいの力加減で切ってみたところ、軍手は簡単に穴が開いてしまいました。しかし、セリアの防刃手袋やストロングンテ デイリーユースは持ちこたえ、中の段ボールに凹みこそありましたが、ラップは切れていませんでした。
最後、今度はすべての手袋を完全に切る気満々で、かなりの力を入れて試しました。立ち上がって体重をそこそこかけて切る感じで、例えるなら、1mmのポリプロピレン板が切れるくらいです。
さすがにここまで力をかけると、軍手は無力で惨敗。セリアの防刃手袋も、切り裂かれてしまいました。しかし、ストロングンテ デイリーユースは違います。切りはじめ部分こそ穴が開いていますが、その後横にスライドさせた部分はほぼ無傷。切れていません。
耐切創手袋は刃が滑って当たるようなシーンには強いですが、1点に力が集中する尖ったものによる突き刺しには弱いです。切りはじめに穴が開いているのは、この突き刺しによるものと考えられます。思いがけず、こういった特性も確認できる結果となりました。
最初は単純に「タングステン繊維カッコいい」という理由で選んだストロングンテ デイリーユースですが、思っていた以上に耐切創性能が高くて驚きました。これで耐切創レベルDですから、より安全性を高めたいなら、さらに上のEやFとなるプロユースを選ぶのもアリでしょう。
●刃物や鋭利な材料を扱う時は必ず着けたい
軍手は、繊維は切れてもダメージを軽減することで刃を届かなくするという、身を挺して保護するといった感じです。これに対して耐切創手袋は、繊維が切れないことで刃を通さないという、鎖帷子的な保護といえるでしょう。
手を挟んだり叩いてしまうという圧迫系のダメージからは守れませんし、突き刺しには弱いという弱点はあります。しかし、不意に手を切ってしまうといったケガは、耐切創手袋をしていればかなりの確率で防げます。刃物を扱う作業には、廉価なものでもいいので耐切創手袋を着けるようにしたいですね。
●お気に入りポイント●
・タングステン繊維で強い
・5サイズ×3色とラインアップが豊富
・手袋をしたままスマホが使える!
■Amazon.co.jpで購入
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