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アンカー・ジャパン「Eufy eufyCam S4」

ここまでやるか!スパイ映画なみの監視をしてくれる屋外用セキュリティカメラが凄すぎた

2025年12月24日 17時00分更新

上部が広範囲を撮影する固定カメラ。下部が鮮明なズーム画像を撮影できる可動カメラ

 このカメラは単一機能に絞らない、充実した機能群が特徴です。例えば、広範囲をカバーする固定カメラと、自動で動くパン・チルト・ズーム(PTZ)カメラを同時に搭載。動きを察知すると自動で追尾し、必要に応じてズームして重要な瞬間を逃しません。夜間でもカラー映像で監視できる仕組みや、危険を知らせるライトと大音量アラームといった警告機能も備えており、単なる「見張り役」以上の安心感を与えてくれます。

 ただし、すべてが“箱から出してすぐ完璧”というわけではありません。AIによる顔認識を使いたい場合には別売りアクセサリーが必要だったり、戸建てサイズ以上に向いている機能を持て余したりするケースもあります。この点については後ほど詳しく説明しますが、基本機能だけでも十分に買い得感がある、そんなカメラです。

Anker Eufy eufyCam S4を購入する3つのメリット

ポイント(1)固定×追尾の最強コンビで24時間見逃さない

 屋外用カメラの多くは固定画角で「広く撮れるけど詳細は見えない」「詳細は見えるけど視野が狭い」というトレードオフがありました。しかしこのモデルは、固定カメラと自動追尾PTZカメラの“2カメ体制”を実現しています。固定側で常に広い視野をキープしつつ、動きを検知した瞬間に追尾カメラが追いかけてしっかり捉えてくれる仕組みです。一般的なセキュリティカメラとは一線を画す監視性能と言えるでしょう。

警察とか軍用のヘリコプターに付いているような外見の可動式カメラは安心できる!

 加えて夜間もカラー映像で撮れる照明付きのカラーナイトビジョンを搭載。暗闇では白黒しか撮れないことが多い中、この機能があるだけで夜の映像の情報量は大きく変わります。夜でもしっかりディテールが読み取れ、暗がりで動く人物や物体まで鮮明に確認できます。また、スマホへのリアルタイムアラート機能によって、異常を即座に把握可能。加えてカメラ本体のライト及び大音量アラームで、侵入者への“警告”まで完結します。

 この一連の流れは、まるで映画のスパイガジェットのような挙動です。単純な録画記録に留まらず、“見つけたら追いかけ、知らせて、撃退を促す”という監視と防犯の役割を同時に果たしてくれます。日中だけでなく夜間含めた24時間体制で家・敷地を守りたい方には大きな安心感を与えてくれるポイントです。

YouTubeでアンカー・ジャパン「Eufy eufyCam S4」のレビュー動画を見る

ポイント(2)ケーブル不要の自由設置、ソーラーでほったらかし運用

 屋外用セキュリティカメラを導入する際、ネックになるのが“電源の確保”です。配線作業は手間ですし、電源位置次第では設置場所を制限されがちです。しかしこのソーラーパネル対応モデルならそんな悩みは不要。太陽の光さえ当たれば自動的に充電し、ほぼケーブルレスで運用できます。

ソーラーパネルを装着したところ。防塵・防水規格がIP65なので屋外設置も問題なし

 とくに魅力的なのは、1~2時間の直射日光でも十分に充電できるという効率のよさ。裏庭や駐車場の屋外など、「電源が遠くて困る…」と諦めていた場所でも気軽に設置できます。電源配線の工事費用やカットオーバー作業を気にする必要がなくなるだけでも導入のハードルがぐっと下がります。

 もちろん完全に電源が不要というわけではありません。条件によってはバッテリーだけでの駆動が十分でない場合もありますが、基本的に年間を通して太陽光で補充できる設計になっており、通常の使用状況であれば頻繁に充電ケーブルを繋ぎ替える必要がありません。この“ほったらかし運用”は、外出や旅行が多い方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

あまり日光が当たらない場所に設置する場合は、電源から供給しましょう

ポイント(3)誤検知を抑えるセンサー精度とAI判定

 セキュリティカメラ選びで意外に大きなストレスとなるのが「誤検知」です。風で揺れる木の枝や小動物までが反応してしまい、不要なアラートばかり……という経験はありませんか? この点で、熱(赤外線)センサーとレーダーセンサーを組み合わせた動体検知システムは大きな強みです。

 赤外線センサーは人や車などの熱源の動きを正確に捉え、レーダーは動きの方向や速度を検知します。この2つを同時に使うことで「ただの風による動き」と「人・車の動き」を精度高く区別でき、誤反応を抑制。実際の侵入や異常が起きたときだけアラートが届くので、通知の信頼性が高くなります。

 さらに、スマホアプリ側で検知ゾーンを細かく指定できるため、道路側は無視して庭側だけを監視対象にする、といったカスタマイズが可能です。これにより通知の質がさらに向上し、日常でストレスなく使えるカメラとして仕上がっています。

スマホから設定変更ができるので、利用環境に合わせた監視体制にしましょう

購入時に注意するべきポイント

ポイント(1)AI顔認識は別売の「HomeBase S380」が必要

 このカメラ単体でも十分に高性能ですが、AIによる顔認識機能やクロスカメラでの一括追跡などの高度な機能を使いたい場合には、別売の「HomeBase S380」アクセサリーが必要になります。具体的には、顔登録した人物や車・ペットまで識別し、複数のカメラを連携させて同一人物を追う、といった警察のリレー捜査のような管理が可能になります。

 この「HomeBase S380」を組み合わせると、ストレージ容量も大幅増加(最大16TBまで)でき、24時間録画やAI解析の時間軸も拡張できます。高機能をフルに活用するなら、予算に1万2000円程度の追加投資を見込んでおくと安心です。

 つまり「とりあえず導入して基本機能だけで良い」なら単体で十分ですが、顔認識や高度な状況分析を実現したい場合には別売品の購入も併せて検討するのがおすすめです。

ポイント(2)過剰スペックは戸建て向け

 このカメラの性能は確かに驚異的ですが、そのぶん機能が豊富すぎるきらいもあります。ズーム性能、検知精度、追尾範囲などは50㎡~100㎡クラスの広い屋外空間を想定した設計で、マンションのベランダや狭いスペースだとオーバースペックに感じる場合もあります。

 また、こうした高性能部分をうまく使いこなすためにはアプリでの設定やチューニングが必要で、「設置して放っておけばOK」というほどの簡単さはありません。極端に狭い監視領域であれば、もっとシンプルな機種で十分な場合もありますので、導入前に設置環境と用途をしっかり見極めることが大切です。

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