Lepton Motion Pro X870/A導入事例
256GBメモリーとVRAM 32GBのRTX 5090はVFXで大正義、サイコム製ワークステーションがCG・映像制作会社「jitto」にもたらした恩恵
2025年12月27日 11時00分更新

サイコム
は埼玉県八潮市に拠点を置くBTO PCメーカーで、幅広いカスタマイズや高品質モデルのラインアップ、充実のサポートなどが特徴だ。1999年の創業から26年もの間、ゲーミングモデルからクリエイター向けモデルまで、ユーザーのニーズにマッチしたBTO PCを提供し続けている。
そんな同社は、映像制作会社「jitto」に「Lepton」シリーズに属するワークステーション「Lepton Motion Pro X870/A
」の貸出を行った。本シリーズは、AI・動画配信・映像制作・3Dに特化したプロフェッショナル向けBTO PCである。
jitto側の要望に合わせて、CPUはAMDの「Ryzen 9 9950X3D」(16コア/32スレッド、最大5.7GHz)、ビデオカードはMSIの「GeForce RTX 5090 32G VENTUS 3X OC」(32GB GDDR7)、メモリーは256GB(64GB×4、DDR5-5600)、ストレージはPCIe 5.0接続の2TB M.2 SSDにカスタマイズしている。なお、デュアルSFP+ポート ネットワークカードも追加しているが、こちらは本機だけの特別仕様。将来的にはカスタマイズメニューから選べるように検討しているのだとか。
| Lepton Motion Pro X870/A | ||
|---|---|---|
| 標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
| CPU | AMD「Ryzen 7 9700X」 (8コア/16スレッド、最大5.5GHz) |
AMD「Ryzen 9 9950X3D」 (16コア/32スレッド、最大5.7GHz) |
| CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S chromax.black」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | Noctua「NH-D15 G2」(空冷、140mmファン×2、サイドフロー) |
| マザー ボード |
ASUS「TUF GAMING X870-PLUS WIFI」(AMD X870、ATX) | ASRock「X870 Taichi Creator」(AMD X870、ATX) |
| メモリー | 32GB<16GB×2>、DDR5-5600 【メジャーチップ・JEDEC準拠品】 |
Crucial「Crucial Pro」 (256GB<64GB×4>、DDR5-5600) |
| ストレージ | Crucial「T500 CT1000T500SSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | Western Digital「WD Black SN8100 WDS100T1X0M」 (1TB M.2 SSD、PCIe 5.0) |
| ビデオ カード |
MSI「GeForce RTX 5060 Ti 16G SHADOW 2X OC PLUS」 (16GB GDDR7) |
MSI「GeForce RTX 5090 32G VENTUS 3X OC」(32GB GDDR7) |
| 電源 ユニット |
Antec「NeoECO Gold NE750G M」(750W、80 PLUS GOLD) | SilverStone「HELA 1200R Platinum SST-HA1200R-PM」 (1200W、Cybenetics Platinum) |
| PCケース | Fractal Design「Torrent Compact Black TG Dark Tint FD-C-TOR1C-01」 (E-ATX、ミドルタワー) |
|
| PCケース ファン |
Fractal Design「Dynamic X2 GP-12」(120mm) | |
| 通信機能 | 2.5GbE(有線LAN)、Wi-Fi 7(無線LAN)、Bluetooth 5.4 | 10GbE(有線LAN)、5GbE(有線LAN、PXE対応)、Wi-Fi 7(無線LAN)、Bluetooth 5.4 |
| オプション | - | デュアルSFP+ポート ネットワークカード |
| サイズ | 222(W)×450(D)×467(H)mm | |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」 | |
そこで今回は、映像制作の現場にLepton Motion Pro X870/A
を導入した経緯や、従来の会社用PCとの比較検証の結果について、Jittoのクリエイターに話をうかがった。同社に所属する映像クリエイター・高野直樹氏と床井悟氏へのインタビューを通して、サイコム
のクリエイターPCの魅力を深掘りしていきたい。
jittoがサイコムのクリエイターPCを選んだ理由
――まずは御社の事業内容を教えてください。
高野直樹氏(以下、高野氏):弊社は主に広告の映像制作を行っていて、ポストプロダクション(撮影後の素材を編集・加工して完成させるまでの工程)を担当しています。オフライン(撮影した映像素材を仮編集する作業)、オンライン(撮影素材にエフェクトやCGなどを加えて仕上げる作業)、CG/VFXの制作ですね。割合的にはCMやPVなどが多いのですが、実写の映画も手がけています。最近ですと、すでに公開されている「秒速5センチメートル」に携わっていました。
――ずばり、御社の強みはどこになりますか?
高野氏:弊社の強みはオフライン・オンライン・CG/VFXの作業を一括で対応できることです。オフライン専門の会社、オンライン専門の会社、CG/VFX専門の会社が存在しますが、担当者がバラバラだと思ったとおりの仕上がりにならない恐れがあります。なので、クライアントとしては、オフラインからオンラインまでの工程を1社にまるごとお願いしたいのではないかと。
床井悟氏(以下、床井氏):その点、弊社はオフライン担当・オンライン担当・CG担当が在籍しているので、撮影する前の段階から各担当との打ち合わせ・情報共有が容易になります。たとえば、「この場面はこう撮ったほうがいい」「CG的にはこうやって撮ったほうがいい」「最終的な仕上がりを考えると、エディター的にはこうやったほうがいい」など、作業の方向性をスムーズに決められるので、クオリティーが担保しやすくなります。
――撮影後の工程を1社ですべて引き受けるのはすごいですね。
床井氏:弊社の中で全部やれる仕事があれば、どうすればムダなく進められるのか、どれぐらいの時間をかけて作業ができるか、というところで作業の割り振りがしやすいんですよ。
高野氏:あと、弊社には最後まで責任をもって作業したいクリエイターが多く集まっています。クライアントの意図を汲み取り、変なものを世に出さないよう全力でこだわっていくといった感じですね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります




