【無料で軽くて高品質】画像生成AI「Z-Image Turbo」が話題。SDXLとの違いは?
2025年12月12日 09時00分更新
1ヵ月前に公開した画像生成AIの入門記事「無料で始める画像生成AI 人気モデルとツールまとめ【2025年11月最新版】」では、SD1.5、SDXL、Flux.1といった当時の主力モデルを紹介した。公開からまだ日は浅いが、ローカル画像生成の環境は大きく様変わりした。11月25日にはFluxシリーズの最新モデルFLUX.2が登場し、続いて11月27日にはAlibabaが高速生成モデルZ-Image Turboを公開している。
AI画像生成では、画質とあわせて生成速度の重要度が高まっている。ローカルで高品質な画像をテンポよく作ろうとすると、これまではハイエンドGPUがほぼ必須で、一般ユーザーには手が届きにくい状況だった。
11月のモデル刷新によって、この前提が変わりつつある。本記事では、Z-Image Turboを中心に、最新モデルがローカル環境にどんな変化をもたらしているのかを整理していく。
速度と品質のバランスを最適化した「8ステップ推論」
Z-Image Turboの最大の特長は、画像生成に必要な計算ステップ(推論ステップ)が極端に少ない点だ。一般的な高品質モデルであるSDXLなどは、ノイズ除去処理に20〜30ステップ以上を要する。一方でZ-Image Turboは、わずか8ステップで実用的な画質に到達するという。
この効率化は、開発元が採用した「蒸留(ディスティレーション)」ベースのアプローチにより、学習済みモデルが持つ能力を保ちながら推論を高速化した結果とされる。ステップ数が少ないことで計算時間とVRAM負荷が下がり、RTX 4070のようなミドルクラスGPUでも快適に生成できる点が大きな利点だ。
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