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アナログレコード始めてみない? ソニーがフルオートの手軽さと本格音質を両立した「PS-LX5BT / LX3BT」を発表

2026年01月23日 10時50分更新

基本的な機能は踏襲しつつ細部をブラッシュアップ

 次に標準モデルのPS-LX3BTと上位のPS-LX5BTの違いについて。3BTは既存の310BTとほぼ同機能/同クラスの後継機で、5BTはその音質などを強化した上位モデルとなる。

 両モデルとも、アルミ製トーンアームとアルミダイキャスト製プラッターを採用。溝のトレース能力を上げるため、ピボットベアリングを新規開発したほか、アームも補強してたわみが出にくくしている。

PS-LX5BTの内部機構

PS-LX3BTのアルミ製トーンアーム

PS-LX3BTのアルミダイキャスト製プラッター

 コストをかけにくい価格帯の製品ではあるが、アナログ再生で特に重要なポイントとなる振動に対しても、できる限りの対策を施しているとのことだ。シミュレーションを駆使して筐体を設計、プラッターとアーム間のねじれや歪みが最小限となり、コストを抑えつつ高い制振効果が得られる一体構造の筐体にしたほか、リブやネジ位置を最適化することで、モーターに起因する不要な振動を抑制できるとしている。インシュレーター(脚部)も従来機種よりも高さがあり、より安定した設置が可能になった。

 なお、欧州基準に合わせ電源はUSB-C接続に変更。PC録音用のUSB-B端子も引き続き装備している。

PS-LX5BTの基板

5BTはより音質にこだわった仕様に

 これらに加えて、上位のPS-LX5BTは、以下のような特徴を取り入れている。

カートリッジ交換が可能:PS-LX3BTはアームとカートリッジが一体型だが、PS-LX5BTはヘッドシェルを採用して、ユーザーの手でカートリッジ交換が可能となっている。

PS-LX5BTはMMカートリッジの交換が可能になっている

より軽い針圧:従来や下位機の3.5g(±0.5g)に対し、PS-LX5BTは2.0g(±0.5g)の設定。より繊細なトレースが可能になっている。

マットの厚み:より厚手のラバーマットを採用し、安定性の向上に貢献。

より厚手のラバーマット

PS-LX5BTのアルミダイキャスト製プラッターは質感の高い塗装がなされている

ケーブル交換が可能:背面に金メッキしたRCA端子を装備しており、ケーブル交換が可能となっている(PS-LX3BTはカートリッジにケーブルがつながった直出しタイプ)。

8000円の価格差で、想像以上に音楽的な表現力が変わる

 上位モデルと下位モデルを比較視聴することができた。

 並べてみると、両者の外観に差はほぼなく、価格も8000円程度とそこまでは離れていない。そのため、「カートリッジ交換ができるぐらいで大きな差はないのでは?」と思う人が多いかもしれないが、聴き比べてみると、音質は予想以上に差があると感じられた。

 スタンダードなPS-LX3BTもクリアで聴きやすい音だが、どこかCDやデジタル音源に近い「生硬さ」を感じる。エントリー機であり、単体で聞くぶんには、悪くは感じないのだが、少しあっさりした印象でもある。

 一方のPS-LX5BTでは、場の空気がガラッと変わったような変化があるのが面白い。一番の違いは音の厚みと艶だ。

 ボーカルや楽器の音が痩せずにふっくらとしていて、とてもリラックスした鳴り方になる。ターンテーブル自体は同じであるため、カートリッジの品質や針圧の差が効いているのだろう。細かい音のニュアンスまで丁寧に拾ってくれるのは嬉しいポイントと言える。

 女性ボーカルや男性ボーカルなどを聴いたが、「そうそう、レコードってこういう音だよね」とうなずきたくなるような温かみや色気は、間違いなくPS-LX5BTの方が上だった。

 せっかくアナログの世界に足を踏み入れるなら、この「レコードらしい感動」を味わえる方を選びたくなるはずだ。

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