マカフィーが「オンラインゲームに関連した詐欺の傾向」に関する調査結果を発表
もうすぐ冬休み! オンラインゲームを装うフィッシング詐欺が子どもを襲う
2025年12月06日 19時00分更新
オンラインゲームを騙ったフィッシング詐欺
セキュリティ対策製品のマカフィーは12月1日、「オンラインゲームに関連した詐欺の傾向」に関する最新調査結果を発表しました。手口は多岐に渡っており、偽広告経由のウイルス感染、偽ログインページによるアカウント乗っ取りなどが確認されているとのこと。
人気ゲームの模倣サイトが招く不正ソフトと情報窃取
悪意ある人たちは、フォートナイトやロブロックスといった人気ゲームを利用してあなたを罠に掛けようとします。偽のウイルス警告やデバイス最適化ツールの広告に見せかけて、ウイルスをインストールさせようとしてくるでしょう。また、偽のログインページも発見されています。フィッシングメールなどで誘導された場合、ユーザー名やパスワードを盗まれるだけでなく、保存された支払い情報まで取得されることが判明しています。
無料通貨を装った詐欺による金銭被害及びデータ窃取
ゲーム内通貨や特別な報酬をエサにしたフィッシングメールが確認されているとのこと。誘導先の偽Webサイトではクレジットカードやデビットカードの情報が盗まれます。また、ゲーム内アイテムなどを提供すると偽ってログイン情報を入力させようとするケースも。乗っ取ったアカウントを人質に身代金を要求する、まるでランサムウェアのような手口も存在するようです。
さらには、「アンケートに回答すれば報酬を提供する」と偽って個人情報を入力させ、そのまま盗み取る手口もあります。奪われた個人情報は将来の詐欺行為に使われるでしょう。
トロイの木馬化されたゲームハックによる広範な情報リスク
「フォートナイトをハックする方法」というタイトルのYouTube動画経由で、ウイルスが潜むプログラムをインストールするよう誘導された事例があります。被害者はブラウザやアプリケーションからアカウントや暗号資産ウォレットに関する情報を盗み出されてしまいます。
子どもや若者も被害に遭いやすい
オンラインゲーム関連の脅威は、子どもや10代の若者も被害に遭いやすいことが特徴で、調査結果では6%が「子どもが金銭的な被害」を被り、その平均被害額は1件あたり2万7000円に上ったとのこと。
また、別の調査では「オンライン上の脅威の標的となった子どもを持つ日本の保護者のうち24%が、詐欺や操作がゲーム中に発生したと申告」しています。
今回の調査結果に対して、マカフィー株式会社 代表取締役社長の栗山憲子氏は以下のように述べています。
「子どもたちがオンラインゲームに費やす時間が増えるなかで、詐欺師はこうしたプラットフォームをログイン情報やお金、個人情報を盗む罠として悪用しています。警視庁によると、昨年オンラインゲームが原因で犯罪に巻き込まれた18歳未満の子供は98人に上り、SNS関連の児童被害者全体の6.6%を占め、過去最高を記録しました」
「また、『無料オファー」を装った偽サイトや、トロイの木馬型ハッキング、フィッシングサイトなど、さまざまな手口で日本の子どもたちが深刻な精神的・経済的被害に直面しているのが現状です」
「こうした状況だからこそ、マカフィーは、アカウントセキュリティを強化したり、ゲーム内通貨の仕組みに関する正しい知識を身に着けたりすることが解決の鍵だと考えています。さらに、被害を未然に防ぐためにマカフィー リブセーフや、マカフィー トータルプロテクション、McAfee+といった保護ツールの利用をお勧めします」
週刊アスキーの最新情報を購読しよう




