ネットに疲れたらカメラなしスマホがいいかも
スマートフォンに追われる生活に疲れてしまう人も多いかもしれませんが、今やスマートフォンなしでは買い物も不便なほどキャッシュレス決済が普及しています。この「スマホ疲れ」の一因はSNSもあるでしょう。
ならばSNSを見るのは仕方ないにしても、自分からの発信に制限をかけてしまえばスマートフォンを使う時間が少し減るかもしれません。そこで使ってみるといいかもしれないのが、カメラなしのスマートフォンです。
日本では京セラから法人向けに「Digno BX3 カメラレス」が販売されています。残念ながら法人向けのため一般販売はしていませんが、一定の需要はあるはずなので、ぜひ発売してほしいもの。チップセットはMediaTekのDimensity 6100+、メモリー4GBにストレージ64GB、5.8型(1560×720ドット)ディスプレー、バッテリーは4000mAhです。
カメラっぽいけどカメラ非搭載のスマホ
一方、海外では定期的にカメラなしのスマートフォンが登場しています。最近では新興国にスマートフォンを展開しているBencoから「V92s」というモデルが2025年夏に発売されました。背面を見ると最近流行の円形カメラデザインが見えますが、どこにもレンズがありません。完全なるカメラレスモデルなのです。なお、カメラありモデルとして「V92c」を出しています。
チップセットはUNISOCのT606で4Gに対応。ディスプレーは6.72型(2400×1080ドット)、フロントカメラがあるように見えますが形だけでこちらも存在しません。GPSもないのでプライバシーを守れるといいます。バッテリーは5000mAhです。発売時の価格はUAEで899ディルハム、約3万8000円。現在はさらに安く売られています。デザインも悪くなく、カメラなしとは思えない製品です。
また、海外のECサイトを見ると、カメラなしスマートフォンがいくつか見つかります。こちらのモデルはG-Tabの「X Smartphone」。どうやらUAEのメーカーのようです。ドバイ界隈ではカメラなしスマートフォンの需要があるのでしょうか。チップセットはMediaTekのHelio G81で4G対応、6.67型HD+ディスプレー、5000mAhバッテリー搭載、GPSはありません。
背面は完全な板状で、スマートフォンではなくモバイルバッテリーかと思ってしまうほど。ディスプレーには大きめのノッチのような横長のパンチホールがありますが、ここにもフロントカメラはありません。たぶんノッチのあるディスプレーを仕入れて使っているだけなのでしょう。バーレーンでは49.9ディナール、約2万円で販売されています。
このほかにもメーカーのウェブページすらないような、謎のカメラなしスマートフォンがいくつか見つかります。ただし、製品の品質は期待できそうもなく、購入するならきちんとしたメーカーの製品が無難でしょう。
今回紹介した海外の2メーカーの中では、Bencoは海外展示会にもブースを出しているメーカーであり、安心できます。日本でもカメラなしスマートフォンの一般向け製品が出てきてほしいですね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります









