続いて、それっぽさはあるものの、残念さが目立つものが4つです。
ラチェットレンチは回すとカチカチいって、それっぽさがあります。しかし、回転方向の切り替えがあるわけではなく、ただカチカチというだけ。電動ドリルが正転・反転切り替えできただけに、ちょっと期待したのですが、さすがに高望みでした。とはいえ、カチカチという感触は結構気持ちがいいので、気に入る子は多そう。
ペンチは開け閉じできますし、形状としては満点……だと思ったのですが、問題は裏側。コストの関係でしょうけど、残念なことになっていました。
水平器とスコヤはどちらにも水平を見るゲージがついていますが、これば筒に黄色い球が入っているだけ。かなり歪んでいるため転がりが悪く、何に使うのかを想像するのも困難です。手間はかかりますが、BB弾と入れ替えたいですね。縦に2つある意味はないので、水平器というなら左右どちらかのゲージは斜め45度にしてほしかった、というのもあります。
また、スコヤに関しては目盛りが微妙。端の方が1となってますが、本来は直角部分に近い方が1です。ちなみに「インチかよ……」と思いましたが、裏返すとセンチ表記だったので許します。
●将来工具沼へと引きずり込む英才教育に
工具……ではないものの、遊ぶときにうれしいのが、保護メガネ、防塵マスク、ツールベルト、身分証の4つ。
とくにツールベルトで腰に工具を吊り下げれば、DIY作業なりきりで気分が上がるのは間違いなし。保護メガネと防塵マスクもつければ、「ケガをするかもしれない危険な作業なんだ」、という意識も高まります。
工具だけでは何も作業できませんが、このセットにはちょっとした板材とボルト、ナットが付属しています。電動や手回しのドライバーを使い、ネジを締めたり外したりして遊べるのがいいところですね。
とはいえ、なにか作品を作れるほどの数はありませんから、工具の種類や扱いを学ぶというのがメインです。
工具モチーフの知育玩具の中では、だいぶ形状が本物に近いものだと感じました。しかも、あくまで工具が主役になっているというのがいいですね。
対象年齢は、2~6才。小さな子供に本物の工具を渡すわけにもいきませんから、入門として、この知育玩具から始めるのはよさそう。小学生になってもまだ興味をもっているようであれば、危険の少ない工具から、少しずつ本物を揃えていくのはどうでしょうか。
将来DIYや工作に、そして工具に興味を持ったときに困らないためにも、遊びながら学んでもらえるといいですね。
●お気に入りポイント●
・電動ドライバーがかなりちゃんと動く!
・工具箱に一式まとめておける
・ツールベルトなど周辺アイテムもある
■Amazon.co.jpで購入
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