第27回
Amazonだけで数万のフィッシング詐欺メールが飛び交っています
ブラックフライデーを騙る詐欺の罠が本気を出してくる頃合いです
2025年11月24日 19時00分更新
詐欺メール/SMSの数が跳ね上がる!
今年の秋はクマの出没と駆除で大騒ぎですが、そろそろアナタもクマよろしく罠に引っ掛かる頃合いかもしれません。楽しいブラックフライデーの真っ最中だからこそ、油断していると悲しい年末年始を送るハメに陥りますよ。
その原因はズバリ、詐欺です。
詐欺師たちは日頃からクレジットカードなどを乗っ取るために個人情報を盗み続けていますが、そのクレカを利用する頻度が一気に高まるセール期間、特に一年で最も盛り上がる11月後半のブラックフライデー・シーズンには、恐ろしい数の罠がネット空間に仕掛けられます。
これはAmazonや楽天など、クレカを登録しているECサイトから不意にメールが届いても不審に思わないタイミングだからです。
たとえばフィッシング対策協議会の発表によると、昨年(2024年)11月のフィッシング報告件数は17万8593件。そのうちAmazonを騙ったものは約4万1000件と全体の22.9%を占めていました。つまり、5通に1通が「自称Amazon」だったわけです。
慌ててURLタップは厳禁!
ダークウェブ流出済みのメールアドレスの場合、11月半ばからAmazonなどを騙る詐欺メールが毎日4~5通届きます。試しにその一部をご紹介しましょう。
支払い方法に不備があります/セキュリティ対策でアカウント制限中/カード利用額が確定。利用明細はこちら」などなど、さまざまなバリエーションがありますが、「ブラックフライデー中に送料無料になるプライム会員を外されてしまうのはマズい!」などと慌ててURLやボタンをタップするのは絶対NG。その先は、すべて詐欺師が作った偽Webサイトです。
アカウント情報やクレカ情報をはじめとする個人情報を入力させてそのまま盗み、あっという間にアカウントを乗っ取って金銭を不正に引き出したり、さらなる不正アクセスに悪用したりします。
こちらの不利益となる文面が届いた場合、焦らずまずは検索ないしブックマークから公式サイトに飛びましょう。文面内のリンクを使ってはいけません。そしてAmazonであれば、「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」→「メッセージセンター」で公式(本物)のメール一覧を確認し、真偽を確かめられます。
そのほか、検索結果から見慣れない激安ECサイトを発見したら、それはかなりの確率で詐欺サイトです。たいてい、うれしくなるようなレア商品を販売していますが惑わされてはいけません。購入手続きで個人情報を入力させて、商品は送らずにそのままサイトごと消え失せる手口です。
こうした「消える詐欺サイト」の真偽を判別する際は、振込先を確認しましょう。個人口座が指定されている場合は「黒」と考えてください。
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