ここがヤバい!「Nano Banana Pro」画像編集AIのステージを引き上げた6つの進化点
2025年11月28日 17時00分更新
競合:オープンソース系編集AIの台頭
編集AIはクラウド一強ではなく、オープンソース(OSS)陣営も急速に存在感を増している。代表例がQwen-Image-Edit(Apache 2.0)で、ローカル実行・GPU環境への最適化・コストゼロといった利点から、個人開発者や研究用途を中心に利用が広がっている。特に「編集タスクだけを高速に処理したい」「クラウド依存度を下げたい」というニーズとの相性が良い。
クラウド側はNano Banana Proのように画質・合成・ワークフロー統合まで踏み込んだ進化を見せている一方、OSSは軽量さや柔軟性で対抗する構図になりつつある。2025年以降は、商用クラウドとOSSの双方が役割を分担しながら、多極化が進む流れがほぼ確実だ。
総括:編集AIは次のステージへ
初代Nano Bananaは「画像生成AI=プロンプト勝負」という従来の枠から、会話ベースでの編集という新しい使い方を一般層に広げた立役者だった。Nano Banana Proはそこに高解像度・文字精度・合成品質・一貫性・ワークフローの安定性を加え、実用レベルを大きく底上げした。
さらにOSS勢も追随することで、2025〜26年は画像編集AIが本格的な競争期に入る。Nano Banana Proはその基準点として機能し、ユーザーから見れば「生成と編集が分離しない」新しいスタンダードが明確になった。編集AIは次のステージへ、完全に移行しつつある。

1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
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