ポン付けで余裕のある80度台を維持
「Cinebench 2024」実行時の温度推移の結果をまとめると、ポン付けとなるPWM制御でもRyzen 7 9800X3Dを不安なく運用できる最大83.2度、平均82度を記録している。また、常時100%でファンを回しても、温度はPWM制御からは、テスト開始時の温度上昇が抑えられ、テスト中の推移でも、わずかだが温度はダウンしている。
動作音のデメリットがあるので、設定するメリットはないが、PWM制御で「FROZN A620 PRO SE」の冷却性能を十二分に発揮できているのがわかる結果ではある。
そして静音運用を狙ったファン回転率70%制御時は、CPU温度が最大85.9度、平均83.6度まで上昇したが、PCの動作音は40dBA以下を維持できていた。室温が20度を下回っているのもあるが、十分な冷却パフォーマンスだ。
騒音値は、机上設置を想定してサイドパネル(前面ファン)から40cm離れた位置(ピラーレスケース斜め設置想定)と、PCを床に置いた際に頭が位置する、ケーストップから60cmの位置で計測した結果が以下だ。
さきに触れたが、回転率70%運用時は40dBA切った38dBA台を記録した。PWM制御でも40dBAと作業を妨げるほどうるさいという訳ではないが、深夜の作業はさすがに音が気になるので、カスタマイズで静音運用できるのは、かなり高評価なポイントだ。
ID-COOLING「FROZN A620 PRO SE」は間違いなく買い
高い冷却性に加えて、LEDイルミネーションや、LCDディスプレーでのシステム情報や好みに画像の表示など、映えるギミックが満載のオールインワン水冷クーラーも魅力的だが、ID-COOLING「FROZN A620 PRO SE」は鉄板空冷CPUクーラーとして間違いないパフォーマンスを発揮した。
4980円という手ごろな価格で、Ryzen 7 9800X3Dを十二分に冷やせるうえ、静音運用を目指したファンコントロールも狙えると文句なしに買いと言える。とくに魅せるPCではなく、シンプルな見た目のPCを組むときの良き選択肢となるだろう。
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