ファンブレード5枚の「AS-120-S」を2基搭載
ファンはID-COOLING製120mm径PWMファン「AS-120-S」になる。5枚のブレードを備え、回転数300rpm ±200rpm~2000rpm±10%、最大風量58CFM、最大静圧1.94mmH2Oというスペックになっている。同社製ファンの「AS」シリーズに「AS-120-S」は存在していないが、回転数などのスペックは「AS-120-K」とほぼ同じなので、同製品をベースとしたCPUクーラー搭載向けモデルだろう。
マザーボードに取り付けてみた
PCケースへ組み込む前に、バラックでマザーボードに取り付けてみた。CPUクーラーの取り付け工程は、難しいことはなく、スムーズに完了した。ファンクリップも異常に硬いということもなく、スムーズに取り付けできた。初自作のCPUクーラーに推すことも十分できる。
大型の空冷CPUクーラーで要注意点となるのがメモリーとの干渉になる。「FROZN A620 PRO SE」は、120mmファンとメモリーが干渉しやすい構造となっているが、メモリーヒートスプレッダーにLEDバーを搭載しない「Corsair VENGEANCE DDR5」は干渉せずに取り付けできた。
同製品の全高は35mmなので、定番メモリーのひとつでもあり、全高~36mm程度のCrucial「Crucial DDR5 Pro」と「Crucial DDR5 Pro Overclocking」シリーズも余裕を持って取り付けできるだろう。
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Ryzen 7と組み合わせてストレステストを実行
すでに定番、鉄板の空冷CPUクーラーの地位を確固なものとしている「FROZN A620 PRO SE」だが、いま人気の16スレッドCPUのRyzen 7 9800X3Dを使って、その冷却性能と動作音をチェックしていこう。
テストPCはコンパクトピラーレスPCケースのドスパラセレクト(MONTECH)「XR PASTEL BLUE」に、Ryzen 7 9800X3DやASRock「X870 Steel Legend WiFi」、ASRock「Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」などといったパーツを組み込んで構築した。
そしてPCケースファンは、120mmファンをフロントサイドに吸気として2基、リアとトップに排気として1基ずつ搭載、いずれのファンも、動作音が気にならないように回転率を40%に固定している。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 7 9800X3D」 (8コア/16スレッド、最大5.2GHz) |
| CPUクーラー | ID-COOLING「FROZN A620 PRO SE」 (ツインタワーサイドフロー、120mmファン×2) |
| マザーボード | ASRock「X870 Steel Legend WiFi」 (AMD X870、ATX) |
| メモリー | Corsair「VENGEANCE DDR5 6400 32GB」 (16GB×2、DDR5-6400) |
| ビデオカード | ASRock「Radeon RX 9060 XT Steel Legend 16GB OC」 (AMD Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6 ) |
| ストレージ | Samsung 「980 PRO 2TB」 (M.2 SSD 2TB、PCIe4.0×4) |
| PCケース | ドスパラセレクト「XR PASTEL BLUE」 (ピラーレスミドルタワー、ATX) |
| 電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W WHITE」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
| OS | Microsoft「Windows 11 Home」 |
ストレステストには「Cinebench 2024(10min)」を使用し、「FROZN A620 PRO SE」のファン制御は、ASRockマザーボードの「FAN-Tastic Tuning」で行った。基本のPWM制御のほかに、ファン回転率を常時100%、さらに静音を重視し、最大70%までファン回転率を下げた状態でも、そのパフォーマンスをチェックした。
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