Premium Line Mini B850FD/E2/Aをレビュー
まるでゲーミングPC界の細マッチョ!? コンパクトでもRyzen 7 9800X3D&RTX 5080を搭載できるプレミアムな1台
2025年11月23日 10時00分更新
インターフェースは必要十分!フロントにもUSB Type-C
Premium Line Mini B850FD/E2/A
はMini-ITXベースの小型モデルなので、デスクトップPCとしてはインターフェースが多くない。といっても、背面はUSB Type-Aが6基(USB 3.2 Gen 2が2基、USB 3.2 Gen 1が2基、USB 2.0が2基)、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)が1基と合計7基あるため、足りなくなることはまずないだろう。
また、2.5GbEの有線LANと、Wi-Fi 7対応の無線LAN機能を持っているため、有線・無線問わず高速に通信できる点も魅力だ。もちろん、Bluetoothも使える。
個人的にうれしかったことは、Wi-Fiのアンテナが直接取り付けるタイプではなく、ケーブルで引きまわせるタイプだったこと。PCの裏側は電波状況が悪いことも多いため、アンテナの位置を自由に動かせれば、通信が安定する場所に設置できるからだ。
なお、前面インターフェースは下部にあり、2基のUSB Type-A(USB 3.0)のほか、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)とヘッドセット端子を用意。トレンドを押さえた必要十分仕様だ。
長く使いたいと思える小型PCを探している人に
PCを長く使うためには、故障が少なく動作が安定していることはもちろんだが、万が一、故障した場合でも修理できるラインを確保しておくことが重要だ。ノートPCだと細部だけの修理が難しいため、ちょっとした故障でもメインボードを丸ごと交換することもざらなので、修理代が10万円を超える……といった笑えないケースもある。
その点、デスクトップPC、とくにBTOパソコンはPCパーツ単位の修理・交換が可能なため、長く使いやすい。もちろん、PCパーツのアップグレードで性能そのものを上げることもできるので、継ぎ足しながら長く使える1台になることもある。Premium Lineはこのアップグレード作業をサイコム
に直接頼めるところがうれしい。
選べるPCパーツは限られるが、プロによる作業なので失敗のおそれはない。とくにPCに詳しくない人にとっては心強いサービスだろう。Premium Line Mini B850FD/E2/A
その省スペース性はさることながら、性能や購入後のサービスまで魅力的だ。
高価な買い物となるだけに、1台のPCを長く使いたいと考えているなら、購入候補の筆頭になるモデルだろう。とはいえ、試用機のようなハイエンド構成で本当に安定動作するのかと疑う人もいるだろう。というわけで、次回は定番ベンチマークソフトを使って検証する。
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