Premium Line Mini B850FD/E2/Aをレビュー
まるでゲーミングPC界の細マッチョ!? コンパクトでもRyzen 7 9800X3D&RTX 5080を搭載できるプレミアムな1台
2025年11月23日 10時00分更新
水冷CPUクーラーと縦配置のビデオカードがポイント
CPUを効率よく冷却するには、熱をすばやくPCケースの外へ排出することが大切だ。タワー型PCであれば、サイドフローのCPUクーラーのすぐうしろにPCケースファンを配置すれば、容易に実現できる。
しかし、Premium Line Mini B850FD/E2/A
のような小型PCでは、そもそもサイズの大きいサイドフローのCPUクーラーが入らない。また、PCケースファンの設置も難しく、タワー型PCとは違ったアプローチが必要となる。
その解決策として、CPUクーラーは水冷モデルを採用。CPUから出た熱をその場で拡散させず、ラジエーターへ移動してから外部に直接放出する、という方法を採用しているのだ。
これだけ小さなPCケースだと、低背の空冷クーラーしか使えないだろうと思っていたのだが、Era 2の収容力は意外と高く、240mmラジエーターの水冷CPUクーラーが入っていた。これにより小型ながらもCPUを強力に冷却できるわけだ。
ビデオカードの冷却は空冷だが、装着位置にひと工夫。通常であればマザーボードに直接挿すものだが、スロット部分をケーブルで延長し、マザーボードの裏側まで移動。マザーボードと平行……つまり、ライザーユニットを介してPCケースに対して垂直になるように配置している。
このレイアウトのメリットは、側面から冷たい外気を取り込み、ビデオカードを冷却できること。熱はPCケース内に拡散されてしまうものの、底面にある2つの吸気ファンで上部に押し上げられ、天面のラジエーターファンで外部に排出できるGeForce RTX 5080といったハイエンドなビデオカード構成もこの構造で実現しているわけだ。
なお、高性能なCPUとビデオカードとなると、電源ユニットの容量も気になるところ。試用機ではSilverStoneの1000Wモデル「SST-EX1000R-PM」が載っており、これなら十分まかなえる。SFX規格の小型モデルだが、1000Wクラスが選べるとはおそれいった。
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