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MSIのスリムPC「PRO DP80」レビュー

パソコンの調子が悪くて~なんて言い訳が通用しないビジネスPC。D-subやPS/2などレガシーI/Fを多数搭載、LANも2ポートで冗長性ありのマシンを選ぼう

2025年11月15日 13時00分更新

文● 飯島範久 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)というと、ゲーミングのイメージが強いが、ビジネス向けマシンもしっかり手掛けている。10月30日に発売されたスリム型PC「PRO DP80 A14G-065JP」は、オフィスワークやテレワークに特化したモデルで、高性能でかつ省スペースを両立させたモデルだ。環境にも配慮したPCR(Post-Consumer Recycled:使用済み再生プラスチック)を活用しており、国際的な環境ラベリング制度であるエネルギースター認証を取得し、省エネルギー性能に優れた製品となっている。

 今回は、そんな企業向けに信頼性や耐久性を備えた「PRO DP80 A14G-065JP」をレビューする。

Core i5-14400プロセッサーを採用し、2.5G有線LANポート搭載

「PRO DP80 A14G-065JP」の外観。色はブラックのみで、写真のような縦置きだけでなく、横置きにも対応している。

 「PRO DP80 A14G-065JP」はコンパクトな設計でありながら拡張性も備えており、写真のような縦置きだけでなく、横置きにも対応したデザインになっている。サイズは、95(W)× 296(D)× 330(H)mmで重量は約3.74kg。300W出力の80PLUS Bronze電源を内蔵しているので、ノートパソコンのようなACアダプターもなく、コンセント周りもスッキリと設置できる。

 CPUはインテル Core i5-14400プロセッサー(6P+4E/10コア/16スレッド/最大動作周波数4.7GHz)を採用。GPUはCPU内蔵インテル UHD Graphics 730で、メモリーはDDR5 16GB(最大64GB)、ストレージはM.2 NVMe SSD 512GBで、3.5インチと2.5インチベイを1つずつ備えている。

左サイドは冷却用にメッシュ状のスリットがあり、内部が見える。動作は負荷をかけても静音性が高いので、作業に差し支えることはない

「HWiNFO 64」によるシステムの概要

 ビジネス向けということで、OSはWindows 11 Proを搭載。有線LANは2.5Gbpsと1Gbpsの2ポートを搭載することで、高速ネットワーク環境に対応しつつ冗長性を確保。万が一LANポートが故障した場合でも、素早く切り替えが可能だ。また、Wi-Fi 6Eにも対応しているので、Wi-Fi接続が可能な場合は、LAN接続が難しい場所でもネットが利用できる。

 ディスプレー出力は、DisplayPort 1.4×1(4K/60Hz)、HDMI 2.1×1(4K/60Hz)に加え、今では珍しいD-sub×1(フルHD/60Hz)にも対応。古いディスプレーを活用し、最大3画面同時出力も可能だ。

 インターフェースは、フロントにUSB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1、SD/micro SDカードリーダー×1を用意。背面には、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 2.0 Type-A×4、PS/2ポート(キーボード・マウス共用)×1、COMポート×1、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1と、ビジネスの現場ではまだ利用されることのあるPS/2やCOMポートも用意されているのが特徴だ。

フロントのインターフェース

SDカードスロットが用意されているのは便利。よく使うUSBポートがフロントにあるのも使い勝手がいい

背面のインターフェース。PCIスロットによる拡張性も用意されている

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