週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

まとわりつくネジが嫌すぎる! 激安消磁器でドライバーの磁力をリセット【レビュー】

●消磁器の中身って、どうなっているの?

 先にも少し書きましたが、消磁器は高速にS極とN極を切り替えた磁場を発生しています。単純に考えれば、交流で電磁石を動かすだけでよさそうです。ということで、中身が気になったのでちょっと開けてみましょう。

思っていた以上にシンプルな中身でした

 中身は押しボタンスイッチ、LED(200kΩ抵抗付き)、電磁石しかありません。予想通りの構造ですが、思っていた以上にシンプルでした。しかし……激安だけあって、作りが雑。とりあえず動けばいい、という感じの作りです。とくにLEDは逆電圧が考慮されていないように見えるので、そのうち光らなくなりそうです。

 ちなみに電磁石は、トランスのコアを一部除去したような形状でした。ある意味、トランスの磁束を盛大に漏れさせ、それを使って消磁しているとも言えるでしょう。おもしろいですね。

トランスのコアを一部除去したような電磁石

●中身を見るとちょっと不安だけど一応機能する

 消磁器としてはちゃんと機能し、見事に対象の消磁に成功しました。1000円ちょっとでこの機能が手に入ると考えると、かなりお買い得です。

 しかし、その作りはだいぶ大雑把で、安全に使えるのか、長く使えるのかという点では、少々疑問が残ります。最悪、数回の使用で壊れてしまう可能性も否定できません。それだけに、まともに消磁器として使おうと思っているなら、ホーザンの「HC-31」(直販価格1万2540円〜)のようなちゃんとした製品をおススメします。

 この逆に、消磁器がどんなものかちょっと試してみたい、改造用のベースにしたい、部品取り用として欲しい等と考える特殊な人なら、お値段以上に楽しめるでしょう。

●お気に入りポイント●

・使い方がシンプルでわかりやすい

・激安なのにちゃんと消磁できた

・自作の消磁器に部品が流用しやすい

■Amazon.co.jpで購入
■Amazon.co.jpで購入

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事