Bose「QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)」
定番だけどやっぱりいい、BOSEのノイキャンヘッドホンを買いたくなったこれだけの理由
2025年11月04日 17時00分更新
まず見た目は初代QC Ultra Headphonesの快適さや象徴的な折りたたみ式デザインを継承。けれど、内側ではしっかりアップデートされています。
ノイズキャンセリングの制御精度がさらに向上しただけでなく、aptX Adaptive対応によって高音質ワイヤレス再生が可能に。さらにUSB-Cでのデジタル接続や、「シネマモード」「イマージョンモード」など、音を“聴く”から“浴びる”体験へと広げる設定も加わっています。
前モデル(初代Ultra)も完成度が高く、「もうこれ以上の静寂はないのでは?」と思っていた人も多いでしょう。ですが今回の第2世代では、音質の方向性そのものに磨きがかかっています。静けさを楽しむだけでなく、「音の存在感を感じたい」というリスニング体験へ――BOSEの方向転換ともいえる1台です。
ポイント(1):定評あるノイズキャンセリング性能
BOSEといえばノイズキャンセリング。その代名詞に恥じない完成度が、この第2世代でもしっかり受け継がれています。
外の喧騒をまるでミュートしたように消し去るその実力は、やはり他社の追随を許さないレベル。電車内でもオフィスでも、周囲のざわめきがふっと遠ざかる瞬間の感覚は何度味わっても心地よいものです。
とくに印象的なのは、静寂の“質”が滑らかになったこと。急にスッと音が消えるのではなく、自然なカーブで環境音がフェードアウトしていくため、耳が詰まるような不快感がほとんどありません。長時間の装着でも疲れにくく、気づけば数時間音楽を流しっぱなしでも集中していられるほどです。
加えて、通話時のマイク性能も向上。周囲のノイズを的確に抑えてくれるため、リモート会議や外出中の通話でも相手の声が明瞭に聞こえます。BOSEのノイキャンは「静けさの中に音楽を置く」ための技術。第2世代では、そのバランス感覚がより洗練された印象を受けました。
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ポイント(2):aptX Adaptive対応&USB-C接続の低遅延
これまでのBOSE製品は、AACコーデック中心で「高音質志向のAndroidユーザーには少し物足りない」と言われることもありました。ですが、ついにこの第2世代ではaptX Adaptiveに対応。対応スマートフォンとの組み合わせなら、ワイヤレスでもより高音質・低遅延な再生が可能です。
aptX Adaptiveは再生環境に応じてビットレートを可変できるのが特徴で、音楽や動画視聴、ゲームまで幅広くカバーします。特に動画を観るとき、映像と音がズレにくいのは快適そのもの。しかもUSB-Cケーブル経由でデジタルオーディオ接続もできるので、PCやゲーム機に直挿しして“完全な遅延なし”で使えるのも強みです。
Bluetoothの自由さと有線の安定感、両方を1台でカバーできるのは現代的。音楽リスニングからゲーム配信まで、さまざまな使い方に対応できる懐の深さがあります。BOSEがようやく“音質スペック”にも本腰を入れてきたと感じさせる進化点です。
ポイント(3):シネマモードなど音質プロファイルが充実
QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)には、「イマージョンモード」など従来からあるものに加え、「シネマモード」が搭載されています。これが思いのほか面白い。音楽だけでなく、映画や動画コンテンツを“空間の中で聴く”体験に変えてくれます。
「シネマモード」では、音が前方から包み込むように広がり、まるで映画館にいるような立体感を演出。従来のBOSEサウンドの特徴である中低域の厚みを活かしつつ、ボーカルやセリフもクリアに聴かせてくれます。迫力と繊細さの両立が心地よく、NetflixやPrime Videoを観ているだけで“作品の没入感”が変わります。
また、専用アプリ「Bose Music」から自分好みにEQ調整も可能。BOSEといえば一貫して“BOSEらしい音”が特徴でしたが、このモデルではより自由なチューニングも楽しめます。静けさに包まれながら、自分だけの音空間を作るといった贅沢が味わえる1台です。
購入時に注意するべき側面
6万円クラスのノイキャンヘッドホンは激戦区
QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)は6万円弱と、ハイエンド帯に位置するモデルです。この価格帯は、ソニー「WH-1000XM5」やSennheiser「MOMENTUM 4」など、どれも個性的で完成度の高いライバルがひしめいています。
BOSEを選ぶ理由は、やはりその音の“味”。低音の厚み、音場の広がり、リスニングの安心感。そこに惹かれるかどうかが分かれ目になります。
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