週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

dynabook「G8/Z」

普通に欲しいノートPC、849gと軽いのにポートも充実、カラーもいけてるdynabook

2025年10月27日 17時03分更新

 この「軽くて」「持ち運びしやすくて」「普通に使えるインターフェースが備わっていて」「色も選べる」という点が、“普通に欲しい”という感覚を引き出します。使っていて「あ、これ便利だな、快適だな」と感じる実用性の高さが伝わってきます。

 「軽量=我慢」ではなく「軽量+実用」というバランスが取れていることで、筆者は「これなら買ってもいいな」という気持ちになりました。特別ハイスペックを求めるわけではないけれど、日常・仕事・プライベートのどちらもこなしたい。そんな用途にきちんと応えてくれそうです。

ポイント(1):バランスの取れたスペック、軽量だがインターフェースも充実

 G8/Zの魅力は、軽さと使いやすさのバランスがとてもいいこと。849gとモバイルPCの中でも軽いのに、ポートがちゃんとあります。USB-A×2、Thunderbolt 4(USB-C)×2、HDMI、有線LAN。これだけあれば、出先で「アダプター持ってくるの忘れた!」なんて焦る心配もありません。

 「軽量化のためにポートを削った」ようなモバイル機とは一線を画しています。有線接続が必要な場面(会議室、ホテル備え付け、有線LAN環境など)でも使いやすいのは大きなアドバンテージです。

 ディスプレーは13.3インチのWUXGA(1920×1200)で、作業領域も十分。反射の少ないノングレアだから、屋内でも屋外でも快適に使えます。メモリー16GB・SSD512GBといった構成も安定していて、Office作業や動画視聴にはちょうどいいスペック。

 軽さだけでなく“ちゃんと仕事・作業ができる”安心感があるんです。こうした「軽いのにしっかり使える」という構成は、モバイルノートでは貴重。毎日持ち歩く前提の人ほど、このバランスの良さが光ります。

ポイント(2):軽快感のあるデザイン、色も良い

 見た目もガジェットにおいては大事なポイントの1つ。セレストブルーやネビュラブラックの2色展開ですが、個人的にセレストブルーの色味はかなりよく、いままでのdynabookではあまり見なかったカラー。

 dynabookというと国産のしっかりした暗い色味のボディが多く、どちらかというとビジネスマンが好んで使うノートというイメージでしたが、セレストブルーはそれをひっくり返したような軽快感と爽やかさのあふれるモデル。

 キーボードやディスプレーも同じ色で統一されていることに加え、筐体は丸っぽいラウンドフォルムで持っていて手に馴染むのもかなりいい感じです(こういった直感でいいと思えるデザインはけっこう大事)。

 実際、毎日使うものだから「持っていて嬉しい」「見た目も気分が上がる」というのは気にしたいポイントです。カフェにノートPCを出して作業しているとき、「この本体ちょっといいな」という感触があるだけで、少し日常が豊かに感じられる気がします。

キーボードも同色で統一感あるスッキリした見た目

ポイント(3):開閉のしやすさなどフィーリング

 実際に触ったときのフィーリングも心地いい感じ。ヒンジの動きがスムーズで、片手でもスッと開ける。机の上で開閉するたびに「これ、使いやすいな」と思えます。指かけがついていて、細かいところまで配慮されているのも好印象。

 キーボードも19mmピッチ・1.5mmストロークと打ちやすく、長時間の入力でも疲れにくい。ディスプレーは16:10比率で、縦の情報量が多く作業しやすいのもポイントです。こういう“地味に効く”快適さって、毎日使うと差が出るんですよね。

 さらに、dynabook独自のエンパワーテクノロジーで発熱やファン音も抑えめ。小型なのに安心して作業できる感覚があって、「軽いのに落ち着いて使える」そんな印象を持ちました。

筐体も浮かずにヒンジを片手で開けられる

購入時に注意したい側面

バッテリーの持ちは要チェック

 一方で気になるのが、バッテリーのもち。公称値では動画再生で約11時間とされていますが、実際はもう少し短くなると考えたほうがよさそうです。Web会議やマルチタスクをこなすと、思ったより早く減ることもあります。

 今回のシリーズは軽量化を優先している分、バッテリー容量が控えめな印象。1日外で使うならACアダプターやモバイルバッテリーを持ち歩くのが安心です。

Core Ultraは“シリーズ1”

 CPUは「インテルCore Ultra(シリーズ1)」を搭載。性能的には十分ですが、最新世代というわけではありません。AI処理やグラフィック性能など、今後登場するシリーズ2以降のモデルに比べると見劣りする可能性はあります。

 また、メモリーやSSDは基本的に交換・増設不可。購入時の構成で長く使う前提になります。軽くてシンプルなぶん、拡張性は割り切りが必要です。「最新世代CPUがいい」「後でパワーアップしたい」と考えている人は注意しておきましょう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事