旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道
第118回
隣の人が消えた――。
バスごとフェリーで海を越える!? 渡り鳥ルートを再現した激レア旅と“消えた隣人”の話
2025年10月22日 07時30分更新
●まさかの渡り鳥ルート!? そして、最高の“船上ビール”タイムへ
鉄道好きの人は知っているかもしれませんが、かつて「渡り鳥コース」と呼ばれた路線がありました。ハンブルクとコペンハーゲンをつなぐ路線で、特徴的なのは、デンマークのロービュとドイツのプットガルテはフェリーで結ばれていること。しかもフェリーへは列車を降りて乗り換えるのではなく、列車もフェリーに積み込んで移動する、世界でも珍しいスタイルです。
自分もこの「渡り鳥コース」のことは知っていて、いつか乗ってみたいと思っていたものの、残念ながら2019年に運休となって乗れずじまいでした。偶然、その憧れていた渡り鳥コースをバスで再現するルートに乗車していたわけです。
ドイツのプットガルテに到着すると、バスはそのままフェリーへ。フェリー代金はバス料金に含まれているようで、特に支払いなどはありません。また航行中はバス車内に滞在できないため、フェリーのロビーへと案内されました。
距離にして約19km、1時間ほどの船旅ですが、船内にはレストランや売店などもちゃんと完備されていて快適。ちょうど夜明けの時刻だったので、屋外デッキに出て日の出を見ながら、売店で購入したデンマークのビールで乾杯。船の上で飲むビールは格別です。
本当は鉄道旅でこれをしたかったのですが、はからずもバス移動で体験できたので良かったです。
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