●細部まで仕上げの丁寧さが段違い!
まず感じたのは、ガタツキの少なさ。安いコンビネーションプライヤーはジョイント部が緩く、結構な隙間ができてしまいがち。そのため、奥で針金をカットしようとしても、凹んで曲がるばかりでなかなか切れなかったりします。
これに対し「トリグリッププライヤ TG」は、隙間が驚くほど小さくなっています。当然、針金のカットもパチパチと簡単にでき、廉価な品との差を見せつけてくれました。
どのくらい隙間がないのか確認しようと、メモ用紙を細く切って挿し込んでみたところ、グリップを握ると紙が引き抜けないくらい狭くなっていました。
ジョイント部の薄さも特徴のひとつ。飛び出しの少ないフラット軸ナットを使用することで、実測で約11mmと厚みが抑えられています。ちなみに廉価な製品だとがっつりネジが飛び出しており、厚みは約16mm。その差は歴然です。
薄いと狭い場所に挿し込んで作業しやすいほか、壁際や板スレスレの対象を挟むのもやりやすくなります。何より、明らかに見た目がいい。見た目大事。
見た目でいうなら、フライス盤で削ったかのような跡が残っている面の仕上げもいいですよね。縞模様が見えますが溝は浅く、ほぼスベスベ。爪の先でこすってもわずかに凹凸が感じられる程度しかないので、ヤスリみたいになっているのではないか……という心配は不要です。
実用性の面でいうと、グリップの鱗のような網目模様もポイント。ゴムグリップほどではないですが、どの方向にも滑り止めとして機能してくれます。また、ザラッとした手触りが結構気持ちいいです。
ここまでは、廉価な製品と比べて優れている部分を中心に見てきましたが、最後に紹介するのは、トリグリッププライヤ TG最大の特徴となる、くわえ部です。
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