週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

PCまわりのごちゃごちゃケーブルが消える! 1.3kgで持ち運べるASRockのミニPC「DeskMini X600/USB4」で最強のケーブルレスPC環境を作ろう

2025年10月30日 10時00分更新

ワイヤレス化&モバイルモニターのType-C 接続でミニマムPC環境を実現

 組み立てた「DeskMini X600/USB4」をベースに、ミニマムPC環境を構築しよう。はじめの一歩はPCを使ううえで、必須となるキーボード、マウス、ネットワークのワイヤレス化からだ。

 キーボードとマウスは2.4GHz帯ワイヤレスもあるが、Bluetooth接続ならUSBポートを占有するUSBレシーバーも不要だ。ペアリング(接続)を一度設定すれば使用できる。ここでは、Keychronの薄型コンパクトキーボード「B1 Pro」と、ロジクールの小型マウス「Signature M650 Wireless Mouse」や、マウス操作スペースが不要なトラックボールのロジクール「M575SP」を組み合わせた。

操作性の好みはあるが、コンパクトキーボードとトラックボールの組み合わせは、ミニマム環境に最適だ

タスクバーにある「無線とスピーカー」アイコンをクリック。Bluetoothアイコン横の「>」をクリックすることで、Bluetoothのペアリングが可能になる

指示に従ってデバイスを接続。デバイスごとにペアリングを実行しよう。デバイス一覧では、バッテリー(電池)の残量を確認できる

無線LANを搭載したルーターなどを用意すれば、ネットワークもケーブルレスで高速通信が可能だ

選択肢豊富なモバイルディスプレーが狙い目

 ミニマムなPC環境におすすめしたいのが、モバイルディスプレーだ。映像出力と電力供給を1本のUSB Type-Cケーブルでできるうえ、PCと一緒に書斎やリビングへ手軽に移動できる。出張に持って行って、自宅と同じように新幹線の車両内やホテルで作業することもできそうだ。

モバイルディスプレーは、キレイなIGZOパネルを採用した4K 13.4インチや、タッチパネル、OLEDパネルを採用したモデルなど、数多くの製品が販売中だ

HDMI端子でも接続できるが、その場合は電力供給にUSBポート、またはUSB充電器でコンセントを消費してしまう

USB Type-Cケーブルで接続することで、リアインターフェースは超スッキリ

究極のミニマムPC環境の出来上がり!

 キーボード、マウス、ネットワークのワイヤレス化に、モバイルディスプレーを組み合わせることで、究極のミニマムPC環境が完成した。

モバイルディスプレーで使えるスタンドなどを組み合わせ。ミニマム&ケーブル最小限のPC環境が完成

ワイヤレス化&ディスプレーのType-C接続で、配線とコンセントまわりは、ここまで変化する!

オフィスワークもサクサクできる

 6コア/12スレッドのRyzen 5 8500Gで組み立てたが、CPUの処理能力は十分と言える。

 ここではPC全体のパフォーマンスを測る「PCMark 10」と、ビジネスアプリのパフォーマンスをスコアで示す「UL Procyon:Office Productivity Benchmark」を実行したが、優秀と言えるスコアを記録している。日常使いやオフィスワークに不足はなしだ。

PCMark 10のスコア。各テストのスコアは推奨スコアの倍以上を記録している

Microsoft 365(Microsoft Office)のスコアも文句なし。WordやExcelでスムーズに作業できる

USB4で撮影写真や動画を高速コピー

 Ryzen 8000Gを組み合わせた際に活用できる「DeskMini X600/USB4」のUSB4ポート。そのパフォーマンスはUSB 3.2 Gen2の4倍に達する4000MB/秒台を発揮する。USB4に対応したモバイルストレージをスマホと組み合わせれば、日々増えていく写真や動画もPCにサクッとコピーできる。

NextorageのUSB4に対応するポータブルSSD。iPhoneに接続し、Apple ProRes形式でストレージに直接録画保存できる

最大40Gbpsの転送速度を発揮するUSB4接続時と、10Gbps転送のUSB 3.2 Gen2接続時のパフォーマンス。その差は圧倒的だ

 NextorageのUSB4対応ポータブルストレージ「NX-P4SE1TB/ENEB」に録画保存した容量9.87GBの動画ファイルと、31.3GBの4つの動画ファイルをPCにコピーした時間を計測した。すると、USB 3.2 Gen2接続時の実効転送速度は770MB/秒前後だったが、USB4接続時は約1.8~2GB/秒を発揮し、コピーに要した時間は2倍以上短縮された。

単位:秒

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう