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10月20日開催! ラーメンもあります!

会社の偉い人から「DX化を進めてくれ」と言われたら、どうする?

2025年10月16日 18時00分更新

AIによるDX化をはばむ、2つの壁

 こういうこと、ありませんか。

 「時流に合わせて、我が社でもDX化を推進していこうと思う。まずは、どのようなツールを使うべきで、何ができるのか、調査してくれないか」と、いきなり、会社の偉い人に言われる。

 ……上の例は少し誇張も入っていますが「現場レベルでDX化を推進しなければならない」というシーンは、いまの日本に溢れていると思います。

 ツールとしてまず候補に上がるのがLLMなどをはじめとする生成AI。「AIをこんな風に使えば、仕事がこんなにも効率化できるはず!」という話、よく聞きますよね。

 でも、実際に現場で動く皆さんに話を聞いてみると、「うーん、思ったほど効果出てないかも……」という声を聞くこともチラホラ。困っちゃいますね〜。どうすればうまくいくんでしょう?

 実はAIを使いこなすポイントは、“AIをどこでどう使うか”の設計にあるんです。人とAIの役割をどう分けるか、どこで効果を測るかを決めないまま導入すると、「結局、人がやったほうが早いかも」になってしまいかねない。

 そして安全性というもうひとつの壁も、柔軟なAIの導入にとってはネックになります。社外サーバで情報を処理するAIでは、社内の機密データを扱うときに気を使わざるを得ません。

 つまり、“AIをどう使うか”を考える前に、“自分たちの業務をどう設計するか”を整理することが欠かせない。ここができていないと、AIも“本当の力”を発揮できなくなってしまいます。

ローコードツールと組み合わせてみる

 では、その「自分たちで業務を設計する」って、どうやってやれば良いのでしょう? ここで役立つのが、Claris FileMakerのようなローコード開発ツールです。

 ファイルメーカーなら、顧客リストや日報、在庫管理アプリなどを自分たちでサクッと作れる。ドラッグ&ドロップでフォームやボタンを配置して、進捗管理やグラフ化も自動化。しかもクラウド共有対応だから、PCでもiPadでもリアルタイムに同じデータを扱えます。

 こうして現場が「業務の流れ」を自分たちで形にできるようになると、AIの使い方もぐっと明確になり、現場の創意工夫が一気に広がります。

 AIとファイルメーカーの組み合わせなら、たとえば、「問い合わせ対応アプリにAIを組み込み、過去の履歴から最適な返信テンプレートを自動提案させる」「営業日報をAIが要約し、チーム全体の動きを俯瞰できるダッシュボードを自動生成する」といった使い方ができますよね。

 AIに任せる部分と、人が手を動かす部分。業務を整理して、その「最適なバランス」を見つけることこそ、続くDXのカギかもしれません。

ゆるっと語り合って、知見を深めよう!

ゲストとして登壇する、USEN Smart Works 代表取締役社長の大下幸一郎氏

 ASCII.jpを運営する角川アスキー総合研究所では、そんな“現場から始めるDX”のリアルを共有し、“ゆるっと”学び合えるイベント「TECH.ASCII ゆるっとナイト 第2回」を10月20日に開催します。

 イベントのコンセプトは、AI活用に悩める情シス、社内SE、エンジニアなど、IT界隈のビジネスパーソンが「気軽に」「楽しく」交流する中で、知見を交換しあえる会。あくまでも、主役は参加する皆さんです!

 当日のゲストとしては、USEN Smart Works設立とともに代表取締役社長である大下幸一郎氏も招いています。難しい課題こそ、フランクに、楽しく! トークセッションや交流会を通じて、知見を深めていきましょう!  AI導入の設計からローコード開発の実践まで、明日から現場で役立つヒントをぜひお持ち帰りください。

開催概要

イベント名:TECH.ASCII「ゆるっとナイト」~情シス&エンジニア ミーティング~
テーマ:vol.2 AI&ファイルメーカーNight
日時:2025年10月20日(月) 19:00スタート(18:30開場)
場所:角川アスキー総合研究所 西片オフィス7階 スタジオ
募集人数:限定50名(先着)
参加費:無料

※当日はケータリングをご用意しています。
※ラーメンについては企画連動のため全員分のご用意ではありません。あらかじめご了承ください。
※冒頭にトークセッション、後半は交流会/企画コーナーメインの予定です。

大下幸一郎:USEN Smart Works 代表取締役社長
 株式会社USENに2006年新卒入社。社内広報や採用業務を経験後、2008年よりICT法人営業部門にてクラウド事業に従事。Google Cloudの日本展開初期からSaaSの可能性を追求してきた。
 2019年、35歳の若さで株式会社USEN Smart Works設立とともに代表取締役社長に就任。SaaSとAIに明るく、kintoneやLINE WORKSなど多種多様なSaaSについても初期から取扱いをしており、特にAIについては最先端AIを追うことだけでなく、「Gemini」や「Notebook LM」などを活用したすぐできる使い方など、ユーザーに寄り添った提案や情報発信に力を入れている。

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