まるでPCパーツが優雅に泳ぐアクアリウム！曲面ガラスパネルが美しいピラーレスケースの大本命「CORSAIR FRAME 4500X」

2025年10月23日 11時00分更新

組み立てやすさが考えられた内部構造

　続いて、組み立てやすさに直結するケース内部についてもチェックしていこう。

　CORSAIRのPCケースといえば、レールをスライドさせるだけで様々なサイズのファンに対応可能となる「InfiniRailシステム」を採用しているのが魅力のひとつ。

　多くのケースは、ファンサイズに合わせて複数の固定穴が用意されているのだが、フレームがファンに重なってしまったり、使わない穴が数多く残ったりと、見た目が悪くなる原因となっていた。

　これに対してInfiniRailシステムは、固定用のレールそのものが動くため、見た目がスッキリ。どの穴を使って固定するのか迷うこともなくなるわけだ。もちろん「Corsair 4500X」でも天面部分へ搭載されており、ケースファンの増設はもちろん、簡易水冷クーラーのラジエーター固定などで活躍してくれる。

ネジを緩めてレールを動かすと、対応可能なファンサイズを変更できるInfiniRailシステム

余分なケーブルを隠せる電源シュラウドを装備

　電源ユニットは下部に装着するスタンダードなものだが、ガラスパネル側からケーブル類が見えないよう、目隠しとなる電源シュラウドが装備されているのがいいところ。スペースに余裕もあるので、余りがちなケーブルをここへ納めても、ガラスパネル側からは見えないというのも便利だ。

　ちなみにこの電源シュラウド、上部に120mmファンを2つ搭載可能。ハイエンドのビデオカード冷却のサポートに、ファンを追加するというのもアリだ。

左下に見えるのが、電源ユニットを隠してくれる電源シュラウド

電源シュラウドは右側面からアクセスでき、電源ケーブルの取り回しも簡単だ

ストレージベイはプレート式で
2.5インチ×2、3.5インチ×1のどちらかを選択

　大型のケースだが、ストレージ用のベイは少な目。マザーボード背面に用意されているプレートを使うもので、2.5インチ×2、もしくは、3.5インチ×1のどちらかの利用となる。

　今回試した「FRAME 4500X LX-R RGB iCUE LINKシリーズ」では、iCUE LINKのシステムハブがベイの一部を利用しているため、実質フリーとなっているのは2.5インチ×1のみとなっていた。最近ではストレージはM.2 SSDを使うことが多く、ベイの出番は多くない。そのため、そこまで困ることはないだろう。

　もちろん、iCUE LINKのシステムハブの位置をずらせば、2.5インチ×2が使えるようになる。必要であれば、レイアウトを変えて対応可能だ。